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EP.9 ページ9

あの本を買ってから私は没頭してそのばけものについて知り、描きまくった。スケッチブックは何冊も使い、結構な束となっている。

実のところ、9月下旬なんてとっくに過ぎており、もう11月中旬である。定期テストも無事に終わりまぁまぁな点数を取ることが出来た。

そういえば、
世間の人々がばけもの達について言い合っている。 [やはり、迷信なんだ。]
[信じることがおかしい。]
[いや、今年からが千年ってだけだ。]
[まだ今年なんだよ。]


申し訳ないが、こんなことは私にとってはどうでも良かった。

やっと描けそうなものに出会えたのだから。
実在しなかったとしても、こんな大作を考えた昔の人が凄いと思う。

実在しない、と世間が分かったらきっとこの話はクトゥルフ神話のような扱いになるのだろう。
まぁ、私にとってクトゥルフ神話ものは大好物なので全然いいのだが…



ふと、私は後輩に言われた事を思い出した。

"はい!とても似ています!歴史の教科書に載っちゃいますね!"

私はあのときのスケッチブックを探した。
幸い、みやすく数字を書いてあったのですぐに見つけることが出来た。


そして私はあのときのページを開いた。
一点だけ目立つこの色。

クリムソンレーキの絵の具。あのときはたいして気にしていなかったので気付かなかったがこの絵の具は透明水彩だ。たまに水彩をするのもいいなぁ…
最近は色鉛筆やクレヨンでガリガリ塗っていたので手が疲れて痛い。

私はとある箱から透明水彩の入っている箱を取り出した。


教科書に載るくらいの絵が描けるようになりたいな…
将来の夢…いや、目標が決まったかもしれない。

私は絵の具を机の端に置き、水彩用の紙を千切って取り出した。


たまには、私だって上手く使えないけど好きな画材を使ってもいいでしょ…?

段々、重ねるのが楽しいんだよね。
あとしゅわしゅわなる感じ。炭酸みたいできれいだよね…



 
休日を私はずっとこの絵に掛けた。




_______

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ただの後輩パピコ(プロフ) - こはくさん» コメントありがとうございます!!!そうなんですか…!?自分も北海道出身で、美術部です…wこれは運命ですね…!!!応援ありがとうございます!!!頑張ります! (8月7日 10時) (レス) id: 43c2c3b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - えっ!!!!!びっくり!!北海道出身で、美術部なんです!!!運命?!?!めっっちゃ応援します!!頑張ってください! (8月7日 0時) (レス) @page1 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの後輩パピコ | 作成日時:2023年8月3日 17時

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