EP.6 ページ6
部活も終わったので紅掛空色の背景を後に帰宅した。
ガチャ
『ただいま〜』
[A!おかえりなさい。今日の授業ちゃんと聞いたの?]
『んー?ばけもののやつ?ちゃんと聞いてきたよ!』
[あら、本当?本当のお話なんだから気を付けて行動してね…って避けることは出来ないわよねぇ…]
『そうだね…w』
[まぁ、いいわ…晩御飯できてるから手洗って着替えて来なさい。]
『うん!早く行くね!』
…
部屋につくと少し乱雑に鞄を床において洗濯物とお弁当を出す。
そして、着替えてから食卓へと向かった。
…
『洗濯物出したからね!』
[うん。ありがとうね。さ、座って座って!]
私が座ると目をあわせて言った。
『[いただきます]』
[あっ!そうだ今日Aの好きなブルーベリーいつもより安かったから買ってきたの!好きなときに食べてね。]
『え、ほんと?ありがとう!!!』
流石お母さん!分かってるなぁ!!!
私はいつもよりニコニコしながらご飯を食べた。
[やっぱり、9月らへんにばけもの来ちゃうのかな。]
『うーん、まぁ今年とは限んなくない?』
[それもそうね…昔の絵とか調べてみたんだけどAの描きそうな絵とかもあったわよ?]
『ほんとー?後で見せて!』
食事中にこんな話をするのは多分うちだけだろう。
…
風呂にも入って歯磨きも終えたところスマホを持った母に話しかけられた。
[あ、Aさっき言ってた絵よ。これ以外にも沢山あってね…]
約束通りに絵を見せてくれた母には信頼しか置けないなぁ…なんて思いながらスマホを覗いてみる。
確かになぁと思いながらももしかして私、前世画家だった!?と馬鹿なことも考える。
スライドしていくと本当に黒く、どの黒よりもやはり黒い絵が現れた。
『あ、これ授業で似たやつ見た。』
確かに似ていたが構図が違うし、形も違うので同じものではないようだが…
[…これ?真っ黒じゃない?何も描かれてないわよ?]
『え?描かれてるよほら、ここ輪郭でしょ?』
[うーん、お母さんには分からないなぁ…]
なんて言われてしまった。確かに黒いけど輪郭は見えるくない?
『そお?これ…うーん…』
[Aは昔から色彩感覚が凄いもんね…流石私の娘だわ…!]
あまりにもお母さんが似合わないことを言うので不覚にも2人して笑ってしまった。
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ただの後輩パピコ(プロフ) - こはくさん» コメントありがとうございます!!!そうなんですか…!?自分も北海道出身で、美術部です…wこれは運命ですね…!!!応援ありがとうございます!!!頑張ります! (8月7日 10時) (レス) id: 43c2c3b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - えっ!!!!!びっくり!!北海道出身で、美術部なんです!!!運命?!?!めっっちゃ応援します!!頑張ってください! (8月7日 0時) (レス) @page1 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ただの後輩パピコ | 作成日時:2023年8月3日 17時