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EP.13 ページ13

『何?どうしたの…!?

らだ…?』


rd「A…A、後ろ…」
そう言われたので向き直ってみた。


『…なに、あれ』
そこには何か形あるものがいた。
徐々に落ちてきた絵の具のようなものの中から出てきている。

私は怯えすぎてあの"ばけもの"以外止まってしまったのではないかと思った。時間も音もなにもかもあの形の為にある感じがした。

ゆっくり、ゆっくりと。私達の方に近づきながら段々姿が露になる。




完全に目があった。この、ブルーベリー色の肌に大きな目。そしてこの形。









まさに、まさに"青鬼"だった。








奴はこちらに手を伸ばした。


奴は私のスマホを奪おうとしたので、焦りカメラを起動してしまった。


あまりの衝撃に目眩が止まらない。
自分が何処にいて、何をしているかも分からない。


だが、私がそうして視界が覆われているうちに奴は私の後ろの方へと手を伸ばし続けた。
 

『…ッあ』
らだ、らだ!!!!!

この恐怖と何が入り交じって混色した感情で、上手く声を出すことが出来ない。



…ガシッ
私のすぐ後ろで捕まれる音がした。

『…』
もう"あ"さえ発する事が出来なかった。
目はぐるぐると回り、どこを見て良いかわからなかった。


段々奴の手が引かれていく。
私はこの沼のようなものからは抜け出すことができず浸かることしか出来なかった。


『…らだぁッ…』
ほんとうに、ほんとうに、振り絞って手と声を上げた。

私が瞬きをしたとき、青鬼はと笑っているような悲しいような表情をした。それはまるで何かをうったえているようで…



色が、色が変わった。

『…ッ』




また、次の瞬間、音楽が最大に盛大に鳴った。

『だめ、だめ…!』

ポチャン…
青鬼はあの絵の具のようなものに沈み込んでしまった。


私は段々とフェードアウトしていく音楽と絵の具のようなものと共に意識を失った。


でも、確かに捉えた…

__________

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ただの後輩パピコ(プロフ) - こはくさん» コメントありがとうございます!!!そうなんですか…!?自分も北海道出身で、美術部です…wこれは運命ですね…!!!応援ありがとうございます!!!頑張ります! (8月7日 10時) (レス) id: 43c2c3b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - えっ!!!!!びっくり!!北海道出身で、美術部なんです!!!運命?!?!めっっちゃ応援します!!頑張ってください! (8月7日 0時) (レス) @page1 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの後輩パピコ | 作成日時:2023年8月3日 17時

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