EP.12 ページ12
『なんか、色んなことが起こりすぎてわかんないね』
rd「ね…」
…
雨?
雲…いや空はみたこともない色に染まっており薄い霧も発生している。
『あれ、雨なのかな』
rd「色おかしくない…?」
言われてみるといつも降るような雨や雪でもない。
白い服を着ていたら染まってしまいそうな程色んな色が混じりに混ざった水が降り注いでいる。
『ここ本当に日本なの…?』
rd「なんか、異世界かな…」
顔は笑っているが目が笑っていない。
瞬間、床に何かがポタッと落ちた。
それは水っぽさのある絵の具のようで大きく黒板前へ水溜を作った。
rd「なに、あれッ…!?」
私は目を凝らしてよく色をみてみると…
『ブルーベリー色…』
ブルーベリー色だった。ブルーベリー食べすぎちゃったかな。
いや、らだにも見えているから私の幻覚ではないのは確かだ。
その絵の具が降るなか、黒板のある方の壁も侵食されていった。それは、ビリジャンビュー、バーマネントイエローディープ、バーントシェンナ、ミネラルバイオレットによるものだった。
私達のいる、黒板と反対側の壁の方は一切侵食などはされておらずいつもと変わらないようだ。
未だに生徒は廊下を走っているようでこちらに声を掛ける生徒やみえない壁に手をつく生徒もいた。
…微かに逆走する足音がきこえる。
[お前達ッ…!生きてるかッ?今助けるからなッ…]
先生の後ろ側には何人もの先生がおり安心できそうだ…が、この壁は壊れるのだろうか。
私達がそちら側へ動こうとした瞬間、なにか大きな音がなった。いや、音ではない。音楽だ。
ここの教室に向けてかかっているようだが、どの方向から流れているのかが分からない。
ポタッ
そういう音と共に私達に降った。
rd「『え?』」
『何これ、なんなのッ…!?』
rd「分かんないッ…」
この絵の具…水っぽいのにはちみつのような強さがある。
早く逃げなきゃ…
そう思ってももう遅い。
急激にその雨は室内全体に侵食していった。
私は持っているスマホが水没してもいいや、と思い両手を着いた。
あ
何かが頭によぎった。
特に、いつも筆を持つ利き手を着いた瞬間…だ。
『…らだッ!これ、ヤバいかも…!これ、こればけものが来ちゃうかもッ!!!』
私はとてつもなく焦りながららだの目を見て言った。
rd「…A」
らだの声が怯えていた。
__________
430hit↑お気に入り20名様ありがとうございます!
順位もありがとうございます!
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ただの後輩パピコ(プロフ) - こはくさん» コメントありがとうございます!!!そうなんですか…!?自分も北海道出身で、美術部です…wこれは運命ですね…!!!応援ありがとうございます!!!頑張ります! (8月7日 10時) (レス) id: 43c2c3b0f8 (このIDを非表示/違反報告)
こはく(プロフ) - えっ!!!!!びっくり!!北海道出身で、美術部なんです!!!運命?!?!めっっちゃ応援します!!頑張ってください! (8月7日 0時) (レス) @page1 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ただの後輩パピコ | 作成日時:2023年8月3日 17時