[Epi.3] バレンタインデー ページ5
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学校中、いや街中がどこか浮ついている。
そう、今日は何を隠そう世の中はバレンタインデー。
女子が男子にチョコを渡したり、逆に男子が女子にチョコを渡したりする日。
とは言っても、私は誰かにあげる予定もなかったから昨日はぐっすり眠った。
要するにバレンタインデーとは無縁。
だと思っていた。
「ん」
何故か右手を差し出している摂津万里に会うまでは。
いつも通り登校して、校舎に入ろうとしたら少し遠くに万里が女の子からチョコを貰っているのがが見えた。
珍しく朝から登校してるなぁと思いつつ靴を履き替えて教室へ向かおうとしたらいつの間にか目の前に万里がいた。
で、手を差し出してくるわけ。
「え、なに」
「いや、今日バレンタイン」
「あ、チョコくれるの？」
「いやお前がくれんだろ」
「は？」
「は？」
･･･は？
そんな話全くしなかったよね！？
「無いけど･･･」
そう言うと、まあそうだろうなみたいな、でもちょっと残念そうな顔をした万里。
え、何かないかな･･･と鞄の中を見てみれば、昨日買ったチロリチョコがあった。
全く記憶が無いけど、昨日どういう心理で私がこれを買ったのかはこの際気にしない。
「あげる」
無理やり万里の右手に握らせてから、今まで無縁だったバレンタインデーに男の子にチョコ
(※昨日たまたま買ってた20円のお菓子)
を渡したことに恥ずかしくなった私はダッシュで教室へ行った。
❀[Epi.3] バレンタインデー❀完
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くらま(プロフ) - あんどーなつさん» ありがとうございます！本当に更新が遅くて沢山お待たせしてしまったと思いますがそう言っていただけて凄く嬉しいです！ (2018年3月14日 15時) (
レス) id: b9c44cb45d (このIDを非表示/違反報告)
あんどーなつ(プロフ) - ↓つづき 陰ながら、これからも応援いたしますので、ご活躍期待しております (2018年3月13日 22時) (レス) id: 3835216a12 (このIDを非表示/違反報告)
あんどーなつ(プロフ) - 初めまして！本編完結おめでとうございます！毎日毎日、まだかなまだかなと週3を楽しみにしてました！番外編も読ませていただいてます。自分も化学室の机に落書きしたなぁっと思い出しながら、あー。こんな青春したかったなぁなんて、思いながら、読んでおりました笑 (2018年3月13日 22時) (レス) id: 3835216a12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらま | 作成日時：2018年1月28日 21時
