５人のにぃにと、妹６ (ページ31)

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いけないこと５ページ31

ー健人サイドー

岡本くんの、電話内容に俺たちは息をのんだ。
俺は目線を合わせて優しく声をかける

健人「A？圭人くんが言ってた事ほんと？」

コクン。と頷くA。

もう、ここからは、誰も怒ることが無くなった。

風磨「言われたのは、言った人が悪いな。でもな？お耳の投げていいの？壊れたんだよ？」

今度は、首を横に振るA。
そうだよ。しちゃダメってこと分かってるんだよ。

自分でも分かってたんだよ。

勝利「じゃあ、なんで投げたの？ダメなこと分かってたんだよね」

すると。。。

A「ゆめ。。。みたの泣」

5人「夢？」

コクンと頷いて話を続けた。

A「大人の人にね？(スタッフ)に、Aは、いらない子。って、言われとき。
寝てる時に、にぃにたちが

なんでこの子は耳が聞こえないの
まじで大変なんだけど

って。大人の人が言ってた言葉。。。Aにいってきた。。。だからAかなしくなって。。。お耳ポイしたの。泣

にぃにたちが、Aの事いらないって、ポイしたから。。。だから。。。泣」

涙が止まらなくなったAを永遠に、永遠に抱きしめた俺たち。

疲れて眠ってしまったAに俺たちは、声をかけ続けた。

勝利「にぃにの大切な家族。大切な妹。
ほんとに大好きだからね？」

健人「いらない。なんて、思った事ないよ」

風磨「ずーっと、Aの手離さないよ」

聡「辛い事言われて我慢できたね。でもね、お耳の投げるのは良くないよね」

マリウス「Aは、僕たちが守るからね」

そう声をかけた俺たち。

そう言った瞬間ね？なんだろ
不思議なんだけど、Aが、微笑んだの。

補聴器も、人工内耳も外して、聞こえてないのに
にっこり微笑んだの。

その日の夜は俺たち全員リビングに布団をひいて手を繋いで寝た事は、ここだけの秘密。

あ、そうそう。

陰口言ったスタッフは、後から謝罪してきたけど、上に掛け合ってもちろんクビ。

人工内耳と補聴器の、修理代は高かったけど
俺たちはAを知るチャンス。そう思う事にした。

5人「Aもう、大丈夫だからね」