５人のにぃにと、妹３ (ページ48)

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嘔吐４ページ48

ー風磨サイドー

おれ、洗濯で必死で、Aのこと、２人に任せていた。

けど、実際は。勝利が、鍋を作って、聡は、風呂とかトイレの掃除。

誰１人として、Aを見ていなかった。

家に帰ったら、泣きつくマリウスと
怒りで声が震えている健人。

なんで、ちゃんと、見ててあげなかったんだろう。

後悔だけがただただ募る。

今は夜の７時。５時に外に出たから、１時間半以上は、外にいた計算になる。

真っ赤な顔をして、肩で息をするA

病院の受付で測った時には、体温は39.2度だった。

ごめんね。そんな思いで、強く手を握った。

しばらくして、順番が来て。名前を呼ばれる。

健人「俺だけ検査結果聞いてくるから」

そう言われ３人で肩を落とす。

マリウスは、Aを抱きながら、落ち着かない様子だった。

５分後。マリウスとAだけが、診察室に呼ばれる。俺たちは、ただ下を向いて溜め息をつく。

診察室から、弱々しく泣くAの声。

１時間ずっと診察室の前の廊下で誰１人として、動かなかった。

健人に抱かれて戻ってきたAは点滴が刺さっていた。

ごめんね。ごめんね。

その思いしか無かった。

健人「マリウス。A連れてお会計の準備してきて。それと、ジュース買ってあげて」

そう言って1万円を渡していた。

２人が受付の方に行ったのを確認した健人。

ふと顔を上げると怒った顔をしていた。

健人「んんっ。お前ら。何してた」

ものすごい、低い声で聞いてきた。

勝利「おれ。。。鍋つくってた。火元から離れるの危ないって思ったから、２人にA任せてた。。。」

ボソボソ話す勝利。

ーパチンッー

ビンタ。。。仕方ないよね。

健人「つぎ、風磨」

風磨「おれ。。。洗濯。洗って。。。干してた」

ーパチンッー

俺にもビンタ。

健人「はぁ。次、聡」

聡「おれ、風呂とかトイレとか。掃除。。。」

ーパチンッー

聡もビンタ。

結局３人ともビンタをされた。

健人の手形が残る頬を摩りながら、
健人をみる。

健人「Aもゆうこと、聞かないで外行ったのは悪い。けど、お前らさ。もう少し見ろよ。
洗濯なら明日でもいける。風呂なら温泉行けばいい。ご飯なら食いに行けばいい。どうにでもなっただろ。まだ、４歳の子放ったらかして。なぁ。こないだだって、誘拐されたばっかじゃん。家の前だからって安心するな。絶対次はないから。

あ、あと。インフルエンザだったから。
責任持ってお前ら看病しろ。」