アイドルのシェアハウス２

迷子 4 ページ4

普段すぐに眠りに着くAちゃん
今日はなれない旅館だからだろうか。
普段ならすぐに戻ってくる豪志が戻ってこない

缶ビールも１本空いて、こっそり寝室のふすまを開けると、、、

稲又「えっ？笑」

Aちゃんと、豪志。
お揃いのウサギのヘアバンドをつけたままスヤスヤ眠っていた。

起こすのも気が引けた俺は
そーっと部屋を明るくして、手を繋ぎながら眠っている写真をパシャり。

SNSにアップした。


もちろん、アンビーナからの反応は
「かわいい」「天使」「さいこう」

で、コメント欄が溢れていた。


夜中2時半。
眠りにつけない俺は、客室に備え付けられている露天風呂に入った。

眠っている他のメンバーのグループラインに、豪志とAちゃんの写真を一斉送信

既読こそ付かないものの、きっとみんな
目がハートになるんだろうな。

と……思っていた。


お風呂に入り始めて20分。
冷たい夜風と暖かい温泉、そして、冷え冷えのビール。

「んーーーーーーー」

と大きく伸びをしているとふと感じる視線

ガラス越しに、立っていたのはAちゃんだった。


ヘアバンドを持ったまま、露天風呂に来て、あーあーと声を出しながら指を指す。

稲又「寒いから、足だけにしようね」

パジャマを膝まで上げ、座らせると
バタバタと気持ちよさそうに、足をつけた。

気がつけば時間は3時半。

一緒に風呂から上がり、寝かしつけようとするも、目はパチクリ。

持ち運び用の感情カードを持ってきて「ごはん」を見せてきた。

子供用のご飯じゃ物足りなかったのだろうか……

こっそり部屋を出て近くのコンビニに行き、お菓子などを買い込んで部屋へと戻った。

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