縫合 3 ページ8
触られている事にビクビクしているAちゃんにとっては、この時間は、苦痛だろう。
俺は、声をかけ気をそらせながら、何とか縫合は完了。
桜木「おしまいだよー。いっぱいぎゅーして怖かったねー。ごめんねー
よし、じゃあ今から、お兄さんとお話しして待ってような」
廊下に出る桜木とAちゃん。
それと入れ替わるように診察室に来てもらったお母さん。
虐待のことについては、あえて触れず俺は説明をした。
上田「かなり深く切っていたので、縫合しました。抜糸は、来週行いますので、来院お願いします。
後ですね、無理に歩くと、傷が悪化して化膿したりしますので、しばらくは、抱っこでお願いします。
今日は、お風呂には入れませんが、明日から入浴可能です。お大事にどうぞ」
お母さんと一緒に診察室を出て、桜木の元へ向かう。警告どおり、Aちゃんを、雑に抱くお母さん。でも、お母さんに抱かれたAちゃんは、とても、嬉しそうな顔をしていた。
静かになった診察室。
上田「やっぱ、虐待……だよな……」
桜木「そうですね……」
俺たちは、警察に通報。
抜糸に来たのは、児童相談所の職員。
ニュースでは、母親と父親が逮捕されたと報道されていた。
ガラスを踏んだ。
でもそれは虚言で……
本当は、足を意識的に切り、砕いたカップを無理に入れたとか……
あの時、俺たちが感じた違和感はスッキリする形で回復した。
本当は、外科の担当。
医院長にお願いし、カウンセリングをさせてもらえることに
傷の治療が終わったから終わり
……ではなく、俺と桜木は暫くの間、心の治療も、行うことにした
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麻希(プロフ) - 遥華さん» 承知しました。少しお待ちください (2020年11月12日 0時) (レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
遥華 - アンビシャスさん存じ上げないですが、先生末永さん、看護師中村さんで、拒食症の話が読みたいです。年齢は14歳でお願いします (2020年11月11日 20時) (レス) id: 95b1b3b852 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麻希 | 作成日時:2020年11月9日 1時