秘密の告白 ページ7
ーin事務所ー
中村「永人……ちょっといい？」
俺は人の居ない別の部屋に永人を呼んだ。
上田「豪志、どうしたと？」
……静かな部屋。時計の針だけが鳴り響く
中村「シェアハウスの前にさ……俺……
Aの事で話さないと行けない事が」
2人でソファーに座る。
静かに俺が話すのを待ってくれる永人は
どこからどうみても、最年長だった。
中村「Aさ、高度感音性難聴、高機能自閉症って言われてさ……補聴器を作ったから、微かな音は聞こえる程度だと思う。けど……自閉症って事はさ、人との関わり方が凄く難しいんだって。
俺……シェアハウスの話を永人からされた時、凄く嬉しかったし、心強かった。
でもさ、逆に良いのかなと思った。
永人はもちろん、他のメンバーにもAの事で迷惑かけないかなって不安で……」
上田「やけん……シェアハウスしないって？
豪志さ、なんでもっと早く教えてくれんかったと？別に、聴覚障害であっても、自閉症であっても、メンバーの大切な妹やけん。何も思わんよ
1人で抱え込む必要ないと。
豪志が、Aちゃんの事で不安になったり、負担にさせるって思う気持ちは分かる。
俺がAちゃんの兄でも、豪志とおんなじ事思うけど……関係ないよ。
もし、シェアハウスするなら、俺は支えるし、メンバーに話してもおんなじ反応だと思う。
それにさ……俺たちの絆ってそんなもんじゃないよ。そげん事で、欠けたり、崩れたりせんけん
安心したらいいと」
流れる涙は頬を伝い、ズボンを徐々に濡らしていった。
中村「永人……ありがとう。
シェアハウス。俺したいな。
何かあったら、助けてください」
……人って話すとスッキリするんだ。
俺……なんで1人で抱え込んでいたんだろ。
こんなに頼りになって、優しく支えてくれるメンバーが６人もいるのに。
上田「よしっ、そうなると、さっそく部屋見に行かんといけんね。
まずは、不動産屋に行って、あとは引越しの手続き。それから〜……」
凄くキラキラした表情で話す永人に心を救われた。
スタッフに話して、託児所に永人と向かい、Aの肩を叩く。
あったのは生まれて数日のこと。
知らない男の人に、少しパニックになる妹
カバンの中から、永人の写真を取り出し見せる
中村「にいにの、お友達だよ。
にいに、今からお仕事。お兄ちゃんと待ちます」
分かりやすく、短く説明をして、事務所に戻った。
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麻希(プロフ) - Da cchiさん» ありがとうございます (2020年11月8日 19時) (
レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
Da cchi(プロフ) - すっかりアンビシャスさんのファンになりそうです。更新楽しみにしてます。妹さんを思うメンバーさんの気持ちに感動しました (2020年11月8日 19時) (レス) id: 6b9028f148 (このIDを非表示/違反報告)
麻希(プロフ) - 美紀さん» あー。山下ね。まぁの先生やで。隼人先生って呼んでる (2019年11月16日 14時) (レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
麻希(プロフ) - おときさん» ありがとうございます (2019年11月16日 14時) (レス) id: fabd760f23 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 山下隼人っていう人かっこいいね気になる (2019年11月16日 14時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麻希 | 作成日時：2019年11月4日 20時
