七十五話 バニラは最強。異論は認める ページ28
貴方side
彼から貰ったバニラアイスは超うまかった。これ作ったやつ天才だろ？余、そういうのわかっちゃうんだよね〜！
ぺろぺろとアイスを舐める。うま…うまいよ…これは天才だよ…。
彼がもう片手に持っていたチョコアイス？ココア？は彼が食べている。自分用らしい。オススメされたからそのまんま買っちまったよぃ、と彼は言っていた。わかる。おすすめ！とかって書いてあるとつい手に取っちゃう心理。
余は庶民派貴族だからわかるよーそういうの。え？庶民派で貴族は矛盾だろって？うるせー！いいんだよそういう細かいところは！
彼は一口がデカイようでいつの間にかペロッとそれを食べきっていた。早い！
？「…なあお嬢さん。これは世間話なんだが、アンタ出身は？」
貴「…ぇ？」
そう彼に問いかけられて、ドク、と心臓なった。
あれ、そういえば忘れてたけど、余って今結構いい感じのお高い服着てるよね？あれ？そういえばこの世界って海賊に闇の組織になんかさらにやばい奴らもいる犯罪者パラダイスだよね？しかも余、子供なんですけど。
あれ？
もしかして：絶好のカモ
あ…まずい、やってしまったー？？？これはやってしまたー？このお兄さんバリバリ刺青入ってて変な髪型だけどアイスくれるからいいやつ！だと思ってたら違ったー？？んー？？ピンチー？？？
ぇっと、あの…と声を濁していると、いきなり謝られた。え？
？「悪い、いきなりで、怖がらせたねぃ」
貴「あ、いや、その…えっと」
？「ふ、無理に答えなくていいよぃ」
そうして頭にぽん、と温かいものが当たる。あ、撫でられてるのか。え？撫でられてるの…！？
え？なに？お兄ちゃん？え？むり…なに？いきなり兄ムーブをぶちかまされている…。え？この人兄貴属性なの！？ええええ！？むり…今、竹噛んでないんで…む、むり…。
する、とチョコレートの匂いが引いた。同時に頭からの心地よい重みも消える。
圧倒的兄オーラに私が頭を馬鹿にしていると彼は口を開いた。ハッ…(現実に帰ってくる音)
？「そのだな、お嬢さん。どうやらこの海図じゃあ赤の大陸までは見えねぇよぃ。そこでなんだがな」
眼の前で片膝をついた彼は手を差し伸べてこういった。
？「良ければ、エスコートさせて頂いても？」
貴「＿＿……ふふ、あぁ、許そう」
なんかノリで手をとってしまったんだが…。どこ連れてかれるのこれ…どうしよ。
雨はもう降り止んでいた。
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ありばば - 色々と好きです！！ (2022年8月16日 21時) (
レス) @page29 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
私 - え、これ終わっちゃったんですか？？続きが見たいのですが。お願いします！続きをどうか！ (2022年4月9日 13時) (レス) @page29 id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ひぎゃん……好き！！！！！！ (2021年2月12日 2時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
3+6=9(プロフ) - ありなさん» …あ！(気付き) 陛下、ご指摘ありがとうございます！直しときます！ (2021年1月7日 3時) (レス) id: b2259a6e3d (このIDを非表示/違反報告)
ありな - はわわ〜、久しぶりに見にきたら更新されてたあ！ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ(っ´ω`c) それと、1人称が予になってますよ〜、余だよ！(皇帝宣言) 応援してまするー、私は君のファンだからネｯ！(好きです、頑張って下さい) (2021年1月3日 5時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3+6=9 | 作成日時：2019年3月25日 5時
