六十九話 羽ばたいていく速度が予想より早かった ページ22
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つるは辺りの兵に護衛､と言っても代わりだが､を任された少女について聞いたあと､地に崩れ落ちた。
周囲の兵達が心配そうに駆け寄ってくるのを感じながら彼女の脳にあるのは ど う し て こ う な っ た 。だ､それだけであった。
まずこういった状況になったのは少女の護衛を務めることになったからだ。大参謀である彼女が護衛云々をやることはまずない。そう､普通なら。
詳細は省くが彼女の友人が駄々をこねまくり緊急措置として彼女が置かれたのだ。駄々というよりもはや屁理屈であり見苦しいことこの上なかったのだが､これを語ると三年は掛かるので割愛させていただこう。
まぁ､つまりそういう感じのアレである。
もう一方の友人､その護衛対象を押し付け……任せられた彼によると大人しく､心優しい少女だから頼む､とその場で自らに任務が回ってきた。
そもそもいきなりの話だった故､言葉を濁らせたがもう猶予がないこと､対象は大人しいからと念を押され､駄々をこねた男が更に喚くのを聞き流しながら､あぁ解ったと頷いたのだ。
至急と話を受け船に向かったがそこにいた少女は話よりも随分と明るく可憐な少女であった。
まぁさんざあの友人が＿あの友人がである､いい子だと言っていただけあってそれは本当に信じられないほどあのような肥溜m((天上で育ったのだというのが嘘ではないかと思うほど真っ直ぐな心持ちの少女であった。
いや､逆だろう。
あのような閉鎖空間で育ったからこその真心と､特有の無知。間違いなく彼女の指す『外』に出た時にはすぐに取って食われるだろうことは目に浮かぶ。
典型的な"佳人薄命"と呼ばれるタイプの人間になるだろう
だから､目を離すのが不安だった。たとえ一度でも視界から外れれば､そのまま流されて攫われて二度と戻らないという確信めいた予兆というか､年の功というかがあったのだ。
まさかこんなに早く的中するとは思わなかったが。
捕らえた海賊が隙を見て逃げたと報告があり､打ちのめした後それでも10分とたったか否かの時間だ。たったそれだけで､本当に瞬きの間だ。まさか本当にいなくなるなどたとえ天下の海軍の大参謀であっても読み解けるはずがない。
できたとしても失笑物だ。それほど現実感がないがこれは現実である。
つ「(さぁどうやって話したもんかね……)」
まず間違いなく､あの友人がどうか即倒しませんよう､と思いつつ瞬きをする。
新兵達に支えられ立ち上がった末に､大参謀は今日も頭を巡らせる。
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ありばば - 色々と好きです！！ (2022年8月16日 21時) (
レス) @page29 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
私 - え、これ終わっちゃったんですか？？続きが見たいのですが。お願いします！続きをどうか！ (2022年4月9日 13時) (レス) @page29 id: 8c175f049d (このIDを非表示/違反報告)
甘蜜蜜華(精神安定剤())(プロフ) - ひぎゃん……好き！！！！！！ (2021年2月12日 2時) (レス) id: 80388bac17 (このIDを非表示/違反報告)
3+6=9(プロフ) - ありなさん» …あ！(気付き) 陛下、ご指摘ありがとうございます！直しときます！ (2021年1月7日 3時) (レス) id: b2259a6e3d (このIDを非表示/違反報告)
ありな - はわわ〜、久しぶりに見にきたら更新されてたあ！ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ(っ´ω`c) それと、1人称が予になってますよ〜、余だよ！(皇帝宣言) 応援してまするー、私は君のファンだからネｯ！(好きです、頑張って下さい) (2021年1月3日 5時) (レス) id: 0b757b95a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3+6=9 | 作成日時：2019年3月25日 5時
