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どうしてこういう時に限って見つけちゃうかな···
私の瞳に映るのは、何やら楽しそうに話す二人の姿。
周りから見たら恋人同士と思ってしまう程近い距離で、慧君も肩を揺らして笑ってる。
“ 慧君は私の彼氏だから取らないで ”って
私の心が言いたがってる。
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すると、突然ポケットから携帯を取り出して画面に目を落とした慧君。
なにやら通知を見たのだろうか、パッと顔を上げた。
どうしたのかと見つめていると、
······目が合ってしまった。
急に心臓がドキドキして、なんだか慧君を待っていたのが恥ずかしくなってきて、
すぐに目を逸らして慧君から逃げるように背中を向けた。
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慧「···········A?」
早かった。
知ってるよ、慧君が私を見つけてくれるのが早いのくらい。
だけど、今は全然嬉しくないんだよ。
慧君が私の名前を呼んだ瞬間、坂下さんの表情が曇ったのが見えたから。
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慧「わざわざ、ここまで来てくれたの?」
A「鍵······返さなきゃと思って」
慧「Aが家に来てくれたら鍵返さなくても入れたのに」
A「···そうだね」
明らかに私のテンションが低いのが分かったのか、少し心配そうな顔で慧君が私の顔を覗き込む。
慧「なんか、元気ない?一緒に帰る?」
慧君の優しさにはいつも助けられているし、大好きだけど、
私は隣にいる坂下さんと一度目を合わせてから
A「···ごめん、先帰るね」
戸惑った表情の慧君と坂下さんを残して、私はその場を後にした。
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おかき(プロフ) - るさん» ありがとうございます(*^^)マイペースな更新ですが、あまーい物語作れるように頑張るのでよろしくお願いします♪ (2017年5月21日 17時) (レス) id: 3da960ac62 (このIDを非表示/違反報告)
る(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!更新頑張ってください!! (2017年5月11日 6時) (レス) id: f770a5a72f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おかき | 作成日時:2017年4月29日 17時