太陽ときみと。2〜Daiki.A〜

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フラフラと歩いていつの間にかたどり着いたのは、なんだか見たことある光景で。



この間も有岡先輩に合ったな·····ここの公園で。





絶対嫌われちゃったよね····

今の私にはネガティブな言葉しか似合わなくて、
先輩のようなキラキラな笑顔はつくれない。



もともと可能性なんてなかったのかなぁ···



自己嫌悪が私の頬をどんどん濡らしてゆく。






·





·







｢············ちゃん、｣







｢·······Aちゃん！！｣








ずっとずっと聞きたかった声が、

実は心のどこかで来てくれるんじゃないかって期待してた、





·····大好きな人が、幻じゃない、目の前にいる。





A｢あ·····、りおか先輩、｣




大貴｢ここにいるかなって·····思って、｣





先輩の額には汗が伝っていて、走ってきてくれたことが伝わってくる。







うわ、····だめだ。また視界が潤んできちゃった、




ゆっくりと歩いてきて、

ベンチに座っていた私と目線を揃えるようにしゃがみこんだ先輩。







大貴｢·····Aちゃん、もし、俺が悪い事しちゃったなら···ごめん、｣




私はふるふる、と首を横に振る。

でも先輩から切ない表情は消えなくて、






大貴｢あのね、？それと············｣





何かが突っかかったように黙り込んでしまった先輩。
泣いていて声が出せない私はただ真っ直ぐ見つめることしか出来ない。






大貴｢·······ううん、やっぱり何でもない。でも、今日は泣き止むまで離れないから、｣





ね？と上目遣いで見上げながら優しく微笑む先輩。

ゆっくりと手が近づいてきて、私の涙をそっとすくう。目尻がじんわりと温かくなるのを感じた。





·········ほら、

どんなに辛くてもこの笑顔を見ただけで満たされちゃう。やっぱり諦めたくない、そんな気持ちが私の中を巡る。

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