太陽ときみと。2〜Daiki.A〜

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A ｢大貴、今日いっしょに、｣



大貴 ｢ごめん！今日から冬期講習なんだわ｣



A ｢そっか、······頑張ってね｣





３年生はすっかり受験シーズンに突入して、勉強に明け暮れていた。

大貴と過ごせる時間も減ってくるけど、それ以上に





·····構ってもらえないのがさみしい。





こんなこと思うようになるなんて。私わがままな彼女だけはなりたくなかったのにな、




そんな気持ちを押し消すかのように唇をぎゅっと噛み締めた。



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しょんぼりと俯いていると、ふと覆いかぶさる黒い影。



A ｢·····！？、ん｣




掬い上げるように重なった唇。





一瞬、名残惜しく離れると、再び熱を持った唇が降ってくる。


一回目より甘さを増したキスに息がもたなくて、思わず大貴のパーカーの裾を掴んだ。





A ｢だ、いき？｣



大貴 ｢ごめん·······したくなっちゃったから｣



A ｢···········もう、勉強しないとだから｣




大貴のストレートで甘い言葉に激しく波打つ脈。



こんな時に素直になれない自分がキライ。

何でも言って欲しいって大貴との約束、今は我慢しちゃうかも、





大貴 ｢うん、そうだね。俺やべーな勉強しないと。


·······でも、帰ったら、電話したいです｣






彼の熱っぽい視線に心を掴まれて


···········私、抜け出せないよ。


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