太陽ときみと。2〜Daiki.A〜

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大貴 ｢あ、A〜！｣



やっぱり待ち合わせは二番乗りで、遠くから大貴がぶんぶんと手を振ってくれる。





A ｢お、おまたせ｣



大貴の私服久しぶりだな、相変わらずオシャレな彼に釣り合っているか不安になるくらいだ。

思わず見惚れていると、大貴の視線も私に向けられていて、





大貴 ｢·····へへ、かわい｣


鼻の下を指でさすりながら照れくさそうに呟く。




A ｢ありがとう····｣


大貴 ｢ちょっと寒くなってきたね。はい｣



そう言って差し出された手を迷うことなく握り返す。何回包み込まれてもドキドキしてしまうのが現状である。



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大貴 ｢すげー！水族館なんていつぶりだろ｣


A ｢ね！私も久しぶり！｣



二人して興奮しながらガラスの向こう側に釘付け。



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A ｢ねぇ、あれクリオネだ！｣


大貴 ｢え、どれどれ····｣



私が呼んだ方に近づいてきて、水槽についていた手を重ねる。




A ｢っ、｣


大貴 ｢ん？どうしたの｣




そう言って重なった手に視線を落とす。

すると、たちまち顔を赤くする大貴。



·······え、自分がしたんじゃないの。





大貴 ｢ごめん······いつの間にか、｣


A ｢え、無意識？｣




コクリと頷く彼。
でも離れない手がだんだん熱を帯びて。


········なんか今日はもっと大貴に近づける気がする。





そう思うのは私だけ、かな？

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