太陽ときみと。2〜Daiki.A〜

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光 ｢ははは、Aちゃんってほんと数学だけピンポイントで苦手なんだね｣





“これ計算ミス”とノートを指差しながら肩を揺らす。





A ｢なんなんでしょうね···なんか、解けなくて｣



光 ｢でもこの間より全然できてる｣



A ｢ホントですか！｣





嬉しい言葉に思わず乗り上げてしまう。

テーブルがカタリ揺れて、ジュースの入ったコップから水滴が滴る。




光 ｢喜びすぎ｣



A ｢へへ、褒められると伸びるので｣



大貴 ｢················｣





なんだか隣から視線を感じて振り向くと、ムスッとした表情の大貴。





A ｢どうしました？｣



大貴 ｢······教えて｣



光 ｢なに、勉強？｣




八乙女先輩がそう言うと小さくコクリと頷く。




······かわいい。


今日はいつもより静かな大貴。

うるさいくらい元気なのに大人しくて、そんな大貴も好きだなぁなんて。





光 ｢大ちゃん教科書逆｣



大貴 ｢へ？わっうわ、｣



A ｢大丈夫ですかー？｣





あまりにぼーっとしている彼にさすがに違和感を感じる。

···どうしたんだろう。具合でも悪いのかな。

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