太陽ときみと。2〜Daiki.A〜

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大貴『ねえAちゃん、』





A ｢何ですか？｣





大貴『会いたい』




A ｢····っ！？｣




.



最近よくするようになった電話。

何気ない話をしていた矢先、有岡先輩の口から飛び出したとんでもなく甘い言葉。





A ｢な、な、なんですかいきなり｣





胸がドキドキドキドキうるさくて、血の巡りが速くなった気がする。






大貴『へへへ、ちょっと素直になってみた』





A ｢·····でも、最近会えてないですね｣





大貴『うーん·····電話じゃ足んない』





ポロポロと甘い言葉を吐く先輩にそろそろ心臓がもたなくなる。




なんとなく落ち着かなくてベッドの上で寝返りを打った。





大貴『あ、今ゴソっていった。ベッドの上？』




小さな音も聞き逃さない先輩にびっくりする。





A ｢ふふ、ピンポーン｣





大貴『俺もベッドの上だよ、バタバタしてる』





先輩と繋がっている気がして心がむず痒い。


ついつい、私も足をバタバタさせてしまう。



.




大貴『早く夏休み明けないかなー。学校でAちゃん見つけたらすんごい嬉しいの』





ふふふ、と掠れた笑い声。



.



·····私だって、いつの間にか先輩を目で追ってたり、探したり、するよ。




なんて恥ずかしくて言えないけど。

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