変化 ページ5
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そらちぃside
最近のえいちゃんはどこかおかしい
おかしいっていってもどこが変ってわけでもなく
なんかいつも機嫌が良くて、大学に行くのも今まではだるそうだったのに楽しそうだし。
いや、大学が楽しいのはいい事なんだけど
ツリメ「ねぇそら、この間えいちゃんが女の子と歩いてるとこ見たよ」
「へぇ、どこで？」
ツリメ「えいちゃんの大学の近く
なーんか親しそうにしてたし彼女じゃない？」
えいちゃんが彼女が出来たなんて聞いてないけど
だけどその話が本当ならえいちゃんが機嫌がいいのも説明がつく
「それで機嫌いいわけ？あいつ」
ツリメ「でもえいちゃん彼女が出来たからって浮かれるタイプでもないでしょ」
今までのえいちゃんは、彼女がいても淡白で
俺たちに惚気けたことなんて一回もない
エイジ「そら〜？」
「なに」
丁度いいタイミングでえいちゃんが
リビングに入ってきた
エイジ「何その顔怒ってんの？」
「なんか俺たちに隠してることない？」
エイジ「は？隠してること？ないけど」
「証拠はあがってんだよね、ツリメ」
ツリメ「そうだぞ、早く観念しろ」
エイジ「待って、なんの話？」
本当に意味がわからないという顔をしている
まだとぼける気かよこいつ
「彼女出来たなら言ってくれてもいいじゃん」
エイジ「……は？」
ツリメ「この間大学近くで一緒に歩いてた子彼女でしょ」
ツリメがそう言うと「あぁ、それね笑」と納得したかのように1人で笑うえいちゃん
エイジ「彼女じゃねぇよ、大学の友達」
「なーんだ、可愛いの？」
なんだ彼女じゃないのかよ
エイジ「可愛いんじゃね？ふつーに」
「え、見たい！写真ないの？」
エイジ「そらには見せませーん」
「見せろよ、どんな子？」
エイジ「良い奴だよ」
「うち連れてきてよ」
エイジ「なんでだよ」
彼女じゃなくてもえいちゃんの変化の理由はその女の子なんじゃないかと、長年の親友のカンがそう言ってて、どんな女の子なのか会いたくなった。
あのえいちゃんを変えるほどの子に。
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作者名：おもち | 作成日時：2019年3月8日 1時
