ご ページ5
.
え「…ちゃん……Aちゃん」
「ん…」
名前を呼ばれて目を覚ますととっくにタクシーは
アバハウスに到着していた
「ごめん私本当に寝ちゃって…」
え「俺が寝てなって言ったんじゃん
悪いけどあいつら運ぶの手伝ってくれる？」
「もちろん」
2往復して爆睡する3人を家まで運んだ
意識ない人ってなんでこんなに重いんだろう
え「ありがとうAちゃんの歓迎会なのにごめん」
「全然、本当に楽しかった
みんな酔うとこんなんになるってわかったし笑
じゃあ私はこれで帰るね」
え「泊まってきなよ、終電ないでしょ」
「タクシーで帰るから平気だよ」
え「まだ酔いも冷めてないから心配だし
布団ならあるから大丈夫だよ」
そうは言われても私はアバンティーズの友人ではなくマネージャーだし、何より男の人の中で女子1人が泊まるってどうなんだ？
え「あ、彼氏とかいた？」
「いないけど」
え「ならいいじゃん、ね？」
「…えいちゃんがいいなら」
え「みんなも別に気にしないよ
ほら、シャワー浴びてきたら？服なら貸すよ」
そう言われてえいちゃんの服を押し付けられ
バスルームに放り込まれた
え「化粧落としとか洗面台にあるの適当に使って」
と言われたもののなんで化粧落としがあるのか
誰かの彼女が来たりするのかな？
だとしたら使うのちょっとまずくない？
そう思ったけど化粧を落とさない訳にもいかないので心の中で謝って拝借した
「シャワーありがとう、助かりました」
え「ん？…あぁ、布団敷いたから寝れば？
リビングでごめんね」
「何から何まで…それ編集？」
パソコンには今日撮った動画が映っていた
え「そう、やらないとね」
「大変なんだね編集はえいちゃん担当なの？」
え「分担はしてるけど俺が多いかな」
えいちゃんだってかなり飲んでいたし眠いはずなのにYouTuberって意外と大変なんだな
え「YouTuberって意外と大変でしょ」
「え？」
え「そんな顔してた笑
でも好きでやってるからね、俺は毎日決まった時間に決まったことをこなしてるAみたいな会社勤めの人の方が大変で凄いと思うけど」
「そんなことないよ」
人の心を動かす動画を作ってる人の方が凄いと思う。私なんか誰でもできる仕事をただ言われた通りこなすだけ。何も凄くない。
え「もう寝な、明日起きれないよ」
「えいちゃんも無理しないでね」
私は布団に入ってえいちゃんのタイピング音を聞きながら眠りについた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おもち | 作成日時：2019年2月3日 23時
