匂わせ

匂わせ5 ページ6

永瀬 side


例え名前が紫耀と付き合ってたとしても
俺は名前と別れる気なんかなかった。



ここまで人のことを好きになれたことなんかなくて
それほど愛してたから、
俺がたとえ浮気相手でも
それでも名前の隣におれるんやったら
なんでもよかった。


そんなこと考えてた時に


ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ



名前から電話がかかってきた



永瀬
｢もしもしっ？！｣


名字
｢廉くん、ごめんね｣



永瀬
｢あのこと嘘なんやろ？！なあ？！
なんとか言ってくれよ、、なあ、名前、｣



名字
｢んんッ、、、｣








なんちゃって嘘だよ〜〜♡
って言って欲しかった。


でも週刊誌や報道されるニュースを見てたら
顔がはっきり写ってなくても
好きな人とメンバーの雰囲気ぐらいわかる。


それに
週刊誌に写ってる名前の左手の薬指に
俺があげたペアリングがはっきり写ってることが
なによりの証拠になってた。


なあ。名前。
俺なんか悪いことしたんかな。
ただ大好きなんやただ愛してるんや。
それだけやのになんでこんなことに。


それから俺らの関係が修復することがなく自然消滅

女優である彼女といつか共演する機会があると信じて、与えられた目の前の仕事をただひたすらにこなす毎日だった。


だから今回の映画の話はほんまに嬉しかった。


やのに君はどんどん遠い存在になっていくんやな。


可愛いと綺麗を兼ね備えてる君がフリーなんて
誰もほおっておくはずなんかがなくて


岸
｢え？！まじかよ！！！｣


岩橋
｢も〜岸くんうるさ〜い｣


神宮寺
｢なになに？どうしたの。｣


高橋(海)
｢うわあ！まじかよ！！涼やるな〜〜(笑)｣


平野
｢どうしたん？｣


岸
｢おい！紫耀ぬれおかき食べながらくるなよ〜〜｣


平野
｢え〜いいじゃ〜ん別に〜〜それよりどうしたの？｣


岸
｢あの名前ちゃんと涼が付き合ってるんだってよ！！ちっくしょう！報告ぐらいしろよ〜｣







やっと君と再開の機会が与えられたのに
神様はどこまでも意地悪で。残酷で。
俺の見方になんかなってくれへん。


コンコンッ


神宮寺
｢ん？だれだあ〜？｣


HiHiJets
｢失礼しま〜す！！｣


高橋(海)
｢おっ！！涼じゃん！
お前やるな名前ちゃんのハートを射止めるなんて｣


橋本
｢ちょっと海人くんやめてよ〜〜(笑)｣







俺は涼が大嫌いや。

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