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「ただいまぁー…」
スーツ姿に大きなリュックを背負った伊野尾くんは今にも倒れそうだ。
疲れたぁ、とつぶやくと直ぐにソファへと倒れ込んだ。
「おかえり!今日は遅かったね」
「うんー…残業。あと先輩がいつまでも残ってたから帰りづらくて…」
丁度お風呂も今沸かした所だからご飯とどっちを先にするか尋ねると「ごはん〜」とゆるい返事がかえってくる。
疲れた伊野尾くんを甘やかしてあげようとテーブルの上に晩ごはんを並べた。
「……あのさ」
「ん?」
夕飯を済ませて食器を洗っていると伊野尾くんはとてとてとキッチンへと寄ってきて、何かを言いたげだ。
シャツの袖をきゅっと握ってるから萌え袖になっててあざとい。
「…それ、早く終わらせて」
俺の手元を見て少し強めの口調でそんな事を言う伊野尾くん、食器に嫉妬するとか可愛すぎるでしょ。
「すぐ終わるから、待ってね」
全て洗い終わるまで伊野尾くんは隣でじーっと俺の事を監視(?)していた。
手の水気をタオルで拭き取って「おまたせ」と伊野尾くんの方に向き直るとハッとしたように目線を下に逸らして顔を赤く染める。
「…えっと」
「うん、なぁに?」
子どもの話を聞くように少ししゃがみこんで目線を合わせると、俺の服の袖をきゅっと握ってきて、
「今日……したい」
心臓ぶち抜かれて死んだかと思ったよ…
伊野尾くんは本っ当におねだり上手になった。
昔はこんな風に誘うだけでもままならなかったのに…。
お互いお風呂もまだだから腕を引いて脱衣場まで連れていき、服を脱ぎ始めるけど、さっきの伊野尾くんの誘い文句のせいでその数秒さえも耐えきれなくて
思わずまだ服を全部脱ぎ追えてない伊野尾くんの肩を掴んでキスをした。
驚くけど一切抵抗をしない伊野尾くんはキスに応えながらカチャカチャと俺のベルトを外し始めて
いつからこんな子になっちゃったんだ…と頭の片隅で思う。
……好きだけど、そうゆう伊野尾くんも。
むしろ大歓迎だわ。
なんとか服を脱いでシャワーで汗を流した。
先に浴槽に浸かっていると、伊野尾くんは向かい合わせに俺の膝に座ってきて熱を持った瞳と視線がぶつかる。
さっきの続きで下から唇を奪い愛撫をすると、
俺の肩をぎゅっと掴みながらビクビクと震えて声を漏らし始めた。
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shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時