ツンデレーションギャップ tk*in

＊＊＊ ページ31

「……ふぁ、なに？」

「あれ？まだ起きてた？」

「も、寝るよ、眠い…」



瞼を閉じたまんまそう言うと�睫擇詫イ靴だ爾如屬�やすみ」と呟き、頬にキスをしてくれた。

むちゃくちゃ眠くてもう意識を失ってしまいそうだけど、最後の力を振り絞って体を少しだけ起こし、�睫擇凌阿瓩�けてキスをする。



「ん、おやす、み……」

「……伊野尾くん、明日反動で絶対ツンツン炸裂すると思うよ…」


最後�睫擇�なんか言ってたけど、もうそれは聞き取れなくて意識を手放した。









「おはよー！伊野尾くん！！」

「声でか…なんなの…」


………次の日、�睫擇�気持ち悪いくらいに上機嫌でだいぶ鬱陶しかったけど。


鼻歌なんて歌いながら嬉しそうに朝食を作っているから、その姿が少し面白くて笑ってしまった。


�睫擇�朝食作り終わるまで部屋の掃除でもしておこう。









.




「………暑い」




季節は夏になった。
今日は仕事も休みだから家でゴロゴロしてるんたけど。

とにかく暑い、死にそう…。
クーラーつけてるはずなのに、もう少し温度下げようかな…。

でも最近電気代高いしなぁ。


部屋をうろうろして気まぐれにベランダに続くドアをガラッと開けると涼しい風がふわっと部屋に入ってきた。



「…なんだ、涼しいじゃん」



たまにあるよね、気が付けば室内より外の方が涼しくなってるっていう。

クーラーをきってしばらくベランダから外の景色を眺めた。




「ただいまぁ〜」




書類を市役所に出しに行かないといけないとか言って午前中に家を出ていった�睫擇�帰ってくると、ベランダの前に座り込んでいた俺の隣に腰を下ろす。



「なにしてんの？伊野尾くん」

「涼んでんの、見りゃわかるでしょ」



風が髪の毛を揺らして、前髪が邪魔だから退けようとするとそれは�睫擇�してくれた。

反対の手に持っていたビニール袋に手入れるとガサガサと何かを探し始める。



「これ、食べる？」

「……食べる」



ビニール袋から出てきたカップのアイスを受け取って口に運ぶとすっと汗がひいて、なんかむしろ少し肌寒くなってきた。

するとアイスを食べ終わった�睫擇�俺を股の間に置いて後ろから抱きしめてきたから、結果ちょうどいい感じになったけど。



「…ここ、こんな風通し良かったんだな」

「確かに、今頃知ったの勿体ないね。もうすぐ引っ越すのに」



４、５年前、ここに引っ越してきたばっかりで暑さに苦しんでた俺らに教えてあげたい。

＊＊＊→←＊＊＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す