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「あ!俺ね〜伊野尾くんにクリスマスプレゼント買ってきたんだ!」
「え?」
「ちょっと待っててね!」
カバンをごそごそ漁ると、コツンと指に当たったそれ。
一応バイト代、結構つぎこんで買ったんだよね。
……喜んでくれるといいけど。
ドキドキしながら伊野尾くんの手のひらの上にそれを乗せる。
「…開けてみて」
小さな紙袋をガサガサと開けた伊野尾くんは目を見開いたままフリーズした。
伊野尾くんの反応を今か今かと待っているけど…
同じ体制のまんま全然動かない、あれ、ちゃんと息してる?
おーい、と顔の前で手を振ると
伊野尾くんの顔はみるみるうちに赤くなっていった。
「な、こ、これ…」
「えへへ、ベタすぎたかな?」
指輪のプレゼントなんて、ちょっと気が早い?なんて思ったけど。
今、一番あげたいものだったから。
いつか、もっとちゃんとしたのを改めて渡せたらいいな。
伊野尾くんの手から指輪をとって指にはめてあげると、キラキラと光って
それを眺める伊野尾くんの目もキラキラに見える。
「………………あ、りがと」
俺の方を見てそう言ってくれたけど、恥ずかしかったのかすぐに俯いてしまって、
真っ赤に染まった頬に触れると引き寄せられるように顔が近づいた。
「………それ、ちょうだいよ」
「うっ…」
テーブルの下にリボンがついた紙袋が見えて、用意してくれていたのに嬉しくなる。
俺が指さすと伊野尾くんはバレた…みたいな顔をした。
「……でも、安物だし…睫擇里澆燭い亡遒鵑任發蕕┐覆いも」
俺から目線を外して言いにくそうに呟いた伊野尾くん。
俺が指輪とかあげちゃったから渡すのを躊躇っているみたいだ。
気にしなくていいのに、俺があげたかったからあげたんだもん。
「…俺、伊野尾くんがくれるものだったらなんでも嬉しいよ」
真っ直ぐにそう伝えると、紙袋を手に取ってトンっと俺の胸に押し付けてきた伊野尾くん。
丁寧に包装を解くと、中からは手袋と靴下が何足か出てきた。
「……睫據⇔笋╂でしょ。手いつも冷たいし、足首冷えるって言ってたから…」
「ありがとう、俺の事考えながら選んでくれたんだね」
そういえば最近足首冷えるんだよね〜とか伊野尾くんの前で言ったような気がする、ちゃんと覚えてくれたことが凄く嬉しい。
思わず抱き着くと俺の腕の中で苦しい…と言いながらも、大人しく抱きしめられていてくれた。
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shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時