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「さみ〜」
12月になり、世の中はクリスマス一色だ。
クリスマスの時期に彼女がいた事がなかったから、今までは無縁のイベントだったけど…
今年の俺は少し浮ついている。
だってかわいいかわいい恋人が家で待っているんだから。
今日は午前中だけバイトに出て、午後からは伊野尾くんと過ごす予定。
せっかくのクリスマスだし、何か買っていこうかなとコンビニに立ち寄り、適当にケーキをカゴに入れてお会計を済ませる。
早く伊野尾くんに会いたくて白い息を吐きながら小走りで家へと向かい、いつも開けているはずの玄関のドアをわくわくしながら開けた。
「伊野尾くん!ただいま〜!」
テンションマックスだから少し声がおおきくなってしまって、キッチンに立っていた伊野尾くんはビクッと肩を揺らす。
「びっ…くりした…もうちょい静かに帰ってこいよ」
「ごめんごめん!あれ、何か作ってるの?」
伊野尾くんの手元には何やら料理をしていたであろう形跡が。
エプロンをつけた彼は少し言いにくそうにごにょごにょ。
「……せっかくだから、その…ご馳走にしようかなって」
「え!嬉しい!」
「べ、別にお前のためじゃないし!邪魔だからあっちいけ!」
典型的なツンデレを発揮して顔を赤くした伊野尾くんに背中を押されてソファの方まで連れていかれそうになる。
「あ、待って!ほらケーキ買ってきたよ!あと俺も手伝う!」
「……お前は休んどけば、バイトで疲れただろ」
なんだかんだ優しい伊野尾くんは俺の手からケーキが入った袋を受け取ると、ふいっと振り返りキッチンへと戻っていった。
「すご!めちゃくちゃ美味そう!」
テーブルに並んだのは、ハンバーグと唐揚げとポテトサラダ。
全部俺の大好物だ。
俺のためじゃないって口ではいってたくせに、本当に伊野尾くんは素直じゃないなぁ、そこがたまらなく可愛いんだけどね。
ふたりで乾杯をして今日は大人っぽくワインを飲んだ。
「美味〜!伊野尾くん料理ほんと上手!」
「……そうかな」
俺がどれを食べても上手いって言うから途中から伊野尾くんが「…それ本当に思ってる?」てジト目で見てきたけど、本当の本当に美味しいよ。
毎日頑張って作ってくれてるもんね。
ケーキまで平らげてお腹もいっぱいになった、ふたりで食器を洗ってソファに座ってひとやすみ。
伊野尾くんが床に座ろうとするから無理やり手を引いて俺の隣に座らせた。
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shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時