firstscene ページ2
そんなこんなで伊野尾くんと同じ大学に入学して、一人暮らしをするかどうかで悩んでいると、伊野尾くんも全く同じ悩みを抱えているようだった。
「家からは通うのはちょっと遠いけど一人暮らしするような余裕無いんだよなぁー…」
頭を抱えてため息をつく伊野尾くんに思わず提案した。
「じゃあ一緒に住もうよ!家賃半分!」
この時の俺は、特に深く考えてなかった。
単純に、家賃半分だし、家事分担して、伊野尾くんとも更に仲良くなれるし良いことずくめじゃん!って思って。
伊野尾くんも最初は「はぁ!?」といつもは眠そうな目をかっぴらいて驚いていたが、悪くない、と思ったのか真剣に考え始めた。
「…睫據⇔鼠できる?」
「あんまり…」
「…じゃあお前は掃除担当な」
それから伊野尾くんと2人で不動産屋に行って大学まで徒歩5分のマンションに同居することになったのだった。
.
「睫據繊俺の財布知らね?」
大学2年になって伊野尾くんとの生活にもすっかり慣れていた。
部屋の中をうろうろしてクッションをどけたり、机の下を覗き込んでいる伊野尾くんの声で目が覚めて、ソファから起き上がる。
「んー…見てないなぁ…昨日コンビニ行った後どこやったの?」
「えーっと、あ、ビニール袋に入れたまんまかも」
伊野尾くんは見た目によらず、結構テキトーだ。
すぐに物をなくすし、俺が話しかけても受け答えもふわっとしてるし、後から、何の話だっけ?とか言うし。
でも俺はそんな伊野尾くんの一面を知ることができて嬉しかったりする。
「あー、あったあった」
財布を見つけた伊野尾くんはそれをリュックに突っ込んで背負った。
「お出かけ?」
「ん、急にバイトはいった。晩飯カップ麺でも食っといて」
いってくる、とお気に入りのキャップを被って玄関に向かった伊野尾くんの背中に声を掛ける。
「伊野尾くん!」
「なに?」
「…今日、何時まで?」
は?とジト目になりながらも、日付変わるまでには、と言ってじゃーな、と手をひらひらふってくれた。
バタン、と扉が閉まる音が聞こえて、目が覚めてしまった俺は買いだめしていたカップ麺が入った箱を漁る。
「伊野尾くんの手料理が食べたいなぁー…」
別にめちゃくちゃ上手な訳では無いけど。
同居を始めて最初の頃からはだいぶ上達した伊野尾くんの料理は結構好きだった。
The男の料理ってかんじ。
野菜とか超〜ザク切りなの。
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shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時