*** ページ7
「睫擇辰董誰にでもこんな事する?」
「……え?」
思わず顔をあげると伊野尾くんは少し視線を斜め下に下げた。
…確かに俺は見た目でそうゆうイメージに見られがちだし、実際少しあそんでいた時期もあったけれど。
今、俺が好きなのは確かに伊野尾くんだけで、それ以外の子なんて目に入らない。
「…伊野尾くんだけだよ」
嘘をついてこの関係を続けるくらいなら、素直に全部打ち明けてお別れしよう。
そう思って、するはずでは無かった告白をした。
「俺、伊野尾くんの事がずっと好きなんだ」
俺の言葉に伊野尾くんはほんの少し肩を揺らして、
それで、掴まれていた手が離れていくとばかり思っていた。
でも、いつまでたってもその手は俺の事を繋ぎ止めていて、
この状況でどうしたらいいかわからず、彼の次の言葉をひたすら待つ事しか出来ない。
ふられるのかな、なんてぼやっと考えていると、ずっと俯いていた伊野尾くんの顔がおれの方を見た。
「…伊野尾くん?」
「……」
やっぱり伊野尾くんはなんも喋らない、でも…
その瞳には薄らと涙が溜まっていて、頬は少し赤く染まっている気がする。
え、え…。
伊野尾くんってこんな顔するの?
もう、かれこれ4年程の付き合いになるけどその表情は俺が見たことの無いものだった。
もし、俺の告白が嫌だったのなら、気持ち悪いって思ったなら…突き放すはず、そもそもキスされた時点でもっと怒るはずだ。
俺が都合のいい解釈をしているだけかもしれないけど…
でも、伊野尾くんは言葉では何も伝えてこないみたいだから行動で確かめてみようと思って…
もう一度、その唇に口付けようとそっと顔を近付けた。
…まさか、二度も触れられるとは思っていなかった。
なんの抵抗もしない伊野尾くんは俺をすんなりと受け入れて、舌を侵入させてもうんともすんとも言わない。
ただ、必死に俺のカーディガンの裾を握りしめて、ふるふると震えている。
さすがになんの言葉も無しにこれ以上ことを進めるのは駄目だと思って体を離すと、うるっと潤んだ目にじっと見つめられた。
「い、伊野尾くん!いいの!?」
「……へ」
「いや!俺は嬉しいけどさ!…これ以上は本当に止まれなくなるよ?」
そう伝えると、俺のカーディガンを掴んでいた手が離れていって、良かったちゃんと我に返ってくれた、と少しほっとした…のもつかの間、
その手はすぐに俺の首に巻きついてくる。
566人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
shootingstarhap(プロフ) - supikaさん、読んでくださってありがとうございます…m(_ _)m自信がないので、もし空いてる時間があったら是非、感想くださいm(_ _)mよろしくお願いします(^^)頑張ります(^-^) (2020年6月21日 9時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - shootingstarhapさん» 最後まで読んでくださってありがとうございました!昇天しちゃいそうですね〜笑笑 お話書き始めたんですね!読ませていただきました(´˘`*)楽しみにしているので更新頑張って下さいね♪ (2020年6月21日 9時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
shootingstarhap(プロフ) - 番外編読みました(^^)そうだったんですね…!このこと睫擇気鵑知ったら、昇天しち(いますかね?あー…教えてあげたいです(笑)ずっと書き手さんって凄いと思っていましたが、自分も書いてみて、改めて書き手さんって凄いって思いました!また楽しみにしています(^-^) (2020年6月21日 1時) (レス) id: 841a63da71 (このIDを非表示/違反報告)
supika(プロフ) - musicmans5962さん» そうなんですよ!笑 裏設定でずっと考えていたのですがなかなか出すタイミングがなく番外編にしてみました!睫擇気鵑瓩辰舛磴瓩辰舛禊遒屬任靴腓Δ 笑笑 読んでくださってありがとうございました! (2020年6月21日 0時) (レス) id: c2fc507797 (このIDを非表示/違反報告)
musicmans5962(プロフ) - きゃあ!もうそうなんですねいのさん。いのさんの方が先に睫擇気鵑卜に落ちてたんですね( ´ ▽ ` )きっとそのことを睫擇気鵑知ったらものすごい喜ぶんだろうなあ( ´∀`)番外編も読めて、めちゃくちゃ嬉しかったです!ありがとうございます。 (2020年6月20日 23時) (レス) id: 65437c10de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:supika | 作成日時:2020年5月11日 12時