ツンデレーションギャップ tk*in

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「……おかえり、伊野尾くん」


とりあえず挨拶すると伊野尾くんはギロっと俺を睨んだ。



「うるさーい！！お前なんで寝てるんだよ！」

「あはは、伊野尾くんのがうるさいよ〜夜中だからね」

「�睫擇里�せに俺に説教するな！！」



……お察しの通り、伊野尾くんはそこそこお酒に弱い。
それは本人もよく分かっていて、いつもは自分でちゃんとセーブをしているのだけど。

飲み会の場で飲まされた時は仕方ないよねぇ…。

たまーに酔っ払って帰ってくると…結構暴走するんだよ、毎回。

あー…やっぱり迎えに行けば良かったな…。
伊野尾くん迎えに行くといつもウザそうにするけど。



「…伊野尾くん酔ってるでしょ？」

「はぁ？酔ってないし！」

「…じゃあ着替えて寝ようか？一緒に寝る？」

「シネ！」



…まぁ、ツンツンなのはいつもの事だけど、酔うとそれが１０倍になるんだよね…。
俺だってこんな夜中に起こされて罵られたら結構メンタルに響くよー？



「だいたいお前は掃除が甘いんだよ！テレビの上とかホコリが残ってるしシャンプーボトルの下とかヌメってるし…！」

「あー聞いた聞いた！それ前にも聞きました！！」



とりあえず話し相手でもしてればそのうち疲れて寝るだろう。
そう思いながら適当に相槌をうって話を聞き流した。


寝っ転がって肘をついて話をを聞いていると、伊野尾くんは急に黙り込んで…

なんだなんだ？
興味なさげに聞いてたから怒ったのか？？と内心ヒヤヒヤする。



「伊野尾くん？どうしたの？あ、気持ち悪い？」

「たかき…」


立っていた伊野尾くんは
俺と目線を合わせるように、ちょんとベッドの脇に座り込み、両手でシーツをきゅっと握った。



「俺ね…�睫擇里海箸困辰塙佑┐討拭帖�

「え」

「早く帰りたいな、�睫擇鵬颪い燭い覆辰討困辰塙佑┐討燭痢�



……………お察しの通り、伊野尾くんはそこそこお酒に弱くて
ツンツンはいつもの１０倍になる。


でも、デレデレもいつもの２０倍になっちゃうんですよね。


も、ほんと可愛くて無理。


思わず後頭部に手を添えて短くキスをすると、キョトンとした顔をした後にヘラっと笑顔を浮かべた。



「び、びっくりした…へへ」

「……っ！！」


普段は不意打ちでキスすると絶対こんな事言わないのに…！！
(大概殴られるか蹴られる)

こんなの見せられて襲わない男なんていないだろ！

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