魅入られた貴方と“ONE PIECE”

パーティの準備 ページ14

｢A｣



いつもどおり中庭の大きな木の根元に

ドフィに買ってもらったベンチとテーブルを置いて

本を読んでいるとドフィに呼ばれた。



いつもは人伝で私のことを呼ぶのにわざわざ

ドフィから来るなんて、



｢珍しい…｣


｢俺が自分の城にいたらそんなにおかしいか？｣

｢…そんなことないよ｣


本をテーブルに置いて

代わりに紅茶が入ったティーカップを手に取る



｢どうかした？｣

｢お前も随分慣れたな｣


｢まぁ、、ここに来てもうすぐ1ヶ月だものね｣


｢…楽しいか？｣

｢ええ、お陰様でとても。｣

｢…ならいい。





来週、俺のパーティがある、。｣


｢うん、存じてます。



お誕生日でしょ？｣


｢あぁ、この年になってまで誕生会ってガキくせぇ｣


｢ふふふ、いいじゃない、




誕生日プレゼントは何がいい？｣


｢何もいらねぇよ、






いや、お前の好きなもんでいい｣


｢わかった、じゃあ外出届けちょうだい？｣


｢あぁ、｣



相変わらず城から出るにはドフィの許可が必要で。


ベビー5やモネと楽しいお話をしたりする毎日。





平和ボケしてるなぁ、私。


今までの生活とは正反対というか、。









｢ベビー5！


外出許可貰ったよ！



遊びに行こう？｣



｢もちろん！




若様のパーティのドレス選びがまだなの！｣



またドレス買うんかーい、



｢それから新作のリップも気になるし…



アクセサリーも見たいし…｣



｢あ、私もアクセサリーが見たい｣


｢あ、、もしや若様に…!?｣


｢ちょっとベビー5、声が大きい…、ってば｣




｢ごめんってばー｣


｢じゃ、明日でいい？｣


｢うん、10時のオープンと同時にダッシュよ！｣



いやいや、バーゲンじゃないだから

そこまでしなくても…



｢Aは分かってないわね


新作のリップは開店時間ぐらいに売り切れちゃうんだから！｣



｢す、すごい人気だね…！、｣


｢A、明日は早起きよ！｣



私はいつも7時には起きてるんだけどなぁ…

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