帰路にて ページ4
マーリンと並んで帰路を歩いていく。
「それにしても助かったよ。あのままだと、どうすれば帰れるか分からなかった」
「どういたしまして。僕としても、君があの家に戻って暮らすって言わなくて良かったよ。もし、そうなったらどうしようかと…」
助けに来たタイミングの良さから、もしかしてとは思っていたが……
「ずっと見てた？」
「勿論。マイロードの事は何時も見ているよ」
「あれ、でも千里眼って…聴覚までは」
「其処はほら、魔術でちょっとね」
「……て事は、自分の言ったことも………」
「私との暮らしが楽しくて幸せだなんて、光栄だ」
優しく、幸せそうに微笑んで此方を見てくる。
本人に聞かれていたという羞恥心からか、顔に熱が集まっているのが分かる。
何かを言い返したいが、言葉は出なくて、口が意味もなく開閉する。彼を見ていられなくて、目線を左右へと彷徨わせた後、顔を逸らした。
「………………だって、本当の事だもん」
漏れ出た言葉は小さく、空気に溶けて消えた。
その言葉が、彼に聞こえていたと知ら無い自分は、少し前を歩いて声を出す。
「お腹すいたー！早く帰ろ！」
振り向いてマーリンに早くと促す。
笑顔を貼り付けた彼の耳は夕焼けで赤く染まっていた。
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シロ(プロフ) - 央花さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ではありますが、頑張ります！ (2020年3月5日 23時) (
レス) id: 1afc46a12e (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 可愛ﾖ。好き。マーリンも夢主も可愛い。更新待ってますね！！ (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6e807aea40 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 藤李さん» 有難うございます！文才の塊などと言っていただけてとても嬉しいです！！これからも精進して参りますので、スロースペースではありますがこの作品をよろしくお願いします！ (2019年7月23日 0時) (レス) id: e916890377 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - 最近FGOにはまってマーリンに一目惚れしました！作者様は文才の塊かなにかですか？とても面白い作品をありがとうございます！続きが出るのを待っています！頑張ってください！ (2019年7月20日 19時) (レス) id: ccc56f3f02 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ゆきさん» その様に言って頂けて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いします！ (2019年4月13日 18時) (レス) id: e916890377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年3月10日 21時
