口説きは挨拶 ページ3
「此処に居たのか」
どうしようかと考えていると、聞こえてきたのは耳に馴染んだ声。
不意に、声のした方向へと顔を向ければ、現代の服に身を包んだマーリンが居た。
「まったく。帰りが遅いから、迎えに来たよ」
救世主……と言えばいいのか、疫病神と言えばいいのか………
「どちら様ですか？」
ほら。助かったけど、面倒くさい事になりそう。
「此れは此れは。初めまして、美しい御婦人。私は悠魔。彼女の保護者です」
微笑み、片膝をついて母さんの手を取り自己紹介をする。おいこら、父さんの目の前は流石に止めろ。
マーリンの顔が無駄に良いせいで、母さんの、頬がほんのりと色付く。母さん、此奴くそだから。騙されないで。
父さんが咳払いをして、マーリンを睨みつける。自分もマーリンを立たせる。足を踏んでる？悪いね、滑ったんだよ。
「彼の育った国はこうするのが礼儀らしいんだ。気にしないでほしいな」
「それはフォローになっているのかい？」
半分本当で半分嘘の苦しいフォロー。これでもましなフォローをしたと思うんだけど。
「ほら、迎えも来たからさ、送ってもらわなくて大丈夫だよ！またね！！」
そう言って、帰ろうと背を向ければ、片腕を掴まれる。
振り向けば、百が笑顔でいた。
「また、また、一緒に遊びましょう！学校でも、お昼を一緒に食べたいですわ！後、後…」
「勿論だよ。また明日！」
「ええ！」
父さんと母さんは少し複雑そうな顔をしたけど、最後には偶には顔を見せて欲しい、元気でねと見送ってくれた。
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シロ(プロフ) - 央花さん» ありがとうございます！ゆっくり更新ではありますが、頑張ります！ (2020年3月5日 23時) (
レス) id: 1afc46a12e (このIDを非表示/違反報告)
央花(プロフ) - 可愛ﾖ。好き。マーリンも夢主も可愛い。更新待ってますね！！ (2019年11月24日 22時) (レス) id: 6e807aea40 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 藤李さん» 有難うございます！文才の塊などと言っていただけてとても嬉しいです！！これからも精進して参りますので、スロースペースではありますがこの作品をよろしくお願いします！ (2019年7月23日 0時) (レス) id: e916890377 (このIDを非表示/違反報告)
藤李 - 最近FGOにはまってマーリンに一目惚れしました！作者様は文才の塊かなにかですか？とても面白い作品をありがとうございます！続きが出るのを待っています！頑張ってください！ (2019年7月20日 19時) (レス) id: ccc56f3f02 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ゆきさん» その様に言って頂けて嬉しいです！これからも頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いします！ (2019年4月13日 18時) (レス) id: e916890377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年3月10日 21時
