金色の光 ページ2
暗い、暗い海の底。手足の感覚はすでに失われていて、何も感じない。
音が無いのか、それとも耳が機能していないのか、何も聞こえることは無い。
声を出そうとしても、ごぽっと、口から気泡が出て行く気がする。代わりに肺には暖かい電子の水が入り込み、息苦しさを覚える。
目を開けてみるも、視界は暗く、本当に自分が目を開いているのかすら判断が付かない。
___このまま私は分解されて無くなるのだろうか。
ただ暗闇の中でゆらゆらと揺蕩う。その中で、殆ど働かなくなった思考で思う。
___ああ、欲を言うならば、まだ生きていたい。
視界の端で、0と1が浮かび上がっている気がする。
足先から分解されて消滅していく。目を閉じて、終わってしまうのかと思う。それでも、何処かで生きたいと思ってしまう。
そんな時だった。
海のとは別の暖かい何かに身体を支え、起こされる。
「まだ生きたいか」
何も聞こえない筈の耳に声が届く。
懐かしい、電子の世界で共に旅をした相棒の声が聞こえた気がする。
ああ、まだ生きていたい。死にたく無い。
この声が幻聴だとしても、そう思わずにはいられない。
薄っすらと目を開ける。暗い中に金色の光が見えるけれど、魔力が足りないのか目は上手く機能しておらず、ぼんやりとしていて、よく見えない。
「ならば我の手を取るが良い」
まだ生きていたい。此処で終わるわけには、私は諦めるわけにはいかないんだ。
その一心で差し込まれた光に、まだ残っているかも分からない手を伸ばす。
足が無くとも、手が無くとも、頭さえあるのならまだ私は前に進めるから。
唯一の生きれる可能性に手を伸ばす。
手が光に触れた瞬間、バチッと弾ける様な刺激が魔術回路に走り、私の意識は暗転した。
-補足と言う名の解説-
白野は電子の海で分解される夢と現実が混ざっている状態です。
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匿名希望 - シロさん» 返信ありがとうございます。はい、作者様のペースで構いませんので、楽しみに待っております。無理とかはしないで下さいね。 (2018年12月9日 12時) (
レス) id: 525825cab8 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - 匿名希望さん» 返信ありがとうございます。一時、非公開にし、金色の光〜再開2を変更してから再度再開させて頂こうかと思います。少々時間が掛かるとは思いますが、これからもこの作品をどうぞよろしくお願いします。 (2018年12月9日 11時) (レス) id: e916890377 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更に続き。と応援させて下さい。長文かつ、乱雑な文章で失礼しました。 (2018年12月9日 8時) (レス) id: 525825cab8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 続き。そこを変更できれば大丈夫かとは思います。一番初めの重要なところなので大変かとは思いますが、パクリだなんだと揉めてしまわないようにした方が良いかと思いました。公開に関しては、正直、続きが気になっていますのでこれからも頑張って下さい。 (2018年12月9日 8時) (レス) id: 525825cab8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 返信及び更新ありがとうございます。こちらこそあなたをご不安な気持ちにして申し訳ありません。失礼だとは思いますが、少し読み比べてみたのですが、金色の光・再会・再会2の辺りが似ているようでしたので、 (2018年12月9日 8時) (レス) id: 525825cab8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月3日 23時
