大好きをあなたに とぅー

彼女は気付かない ページ21

「では流様。まずは流様のお部屋にご案内致します。」

「えっ！あっ、はい！」

そうして、無言で私達は1つの部屋にたどり着いた。

「ここが流様のお部屋でございます。」

広っ！！
デカっ！！

ここ凄いなぁ。
空いてた1部屋がコレって…。

「では、キルア様のお部屋に＿＿＿＿＿＿」

ゴトーさんがそこまで言った時だった。

ピロパッピロパッ♪

「失礼致します。」

そう言ってゴトーさんは電話に出た。
電話の向こうで金切り声で怒っている女性の声が聞こえる。

「…はい。……分かりました。…はい。…では、失礼します。」

そう言ってゴトーさんは電話をきり、こちらへ向いた。

「申し訳ありません。今から奥様の所へ行くことになりました。

代わりの者を呼びますので少々お待ち下さい。」

「はい。」

執事さんも色々大変そう。

…でも、あの人奥様大好きなんだな〜。

だって電話来たときうれしそうだったもん。



さて、この広い部屋…落ち着かないな〜。
まあ良いや。我慢しよう。

〜10分後〜

なんて思ってたけど、慣れって怖いなぁ。

凄いリラックス出来てるわ。自分。

それにしても執事さん遅いなぁ。
どうしたんだろ？

…流は気付いていなかった。

実はこの時執事達が、
「ジャーン！ケーン！ホイッ！！！」
「やった！勝ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

誰が流のお世話＆案内係をするかの大ジャンケン大会を行っていた事に。
優勝した執事が勝利の雄叫びをあげていることに。

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