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「……寒い……」
布団の中で丸くなりながら、中々温まらない身体を何とか温めようとする。
ヒソカお兄ちゃんが部屋から出てまだ10分も経っていないのにもうヒソカお兄ちゃんに会いたくなるなんて。……弱ってるなぁ、自分。
「流、温かい飲み物と湯たんぽを持ってきたよ♥️」
「ありがとう〜……。」
湯たんぽを受け取りながら飲み物を少し飲んで、ベッドの近くにある小さな机にコップを置く。
湯たんぽを服の上からお腹に当てると、じんわりと湯たんぽの温かさが伝わってくる。
「他に何かして欲しいことはあるかい?」
「大丈夫だよ。」
「そう♦️じゃあ向こうの部屋にいるから何かあったらすぐ呼んでおくれ♥️」
そう言って扉の方へと向かって歩き出すヒソカお兄ちゃんを見たら、何故か自然と体が動いていた。
「あ……」
「……どうしたんだい?」
ついヒソカお兄ちゃんの服の端を掴んでしまった…!離さなきゃ迷惑だよね……。
「いや、なんでもな__」
……でも、こういう時くらいは甘えても良いのでは。
「……手があったまらないから、握っててもらってもいい?」
……〜っ!!!
「ご、ごめんね!!やっぱり何でもない!!!」
口が欲望に負けた…!!!修行が足りてない!!!
慌てて手を引っ込ませようとしたけど、ヒソカお兄ちゃんがその手を強く掴んだ。
「それは良い考えだねぇ♥️…でも、それならこっちの方がイイと思わないかい?」
「えっ」
ヒソカお兄ちゃんはなんとベッドに入り私を後ろから抱き締めてきた。
「ヒっヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒソカお兄ちゃん!?!?!?」
「ん?どうしたんだい?」
『どうしたんだい?(美声)』じゃないよ!!!!!
こんなのゆっくり休めるわけ……!
…あれ?なんか……温かくなってきたら急に眠気が………
__ヒソカside__
うーん、ボクってもしかして意識されてない?
そもそもうっかり手を出したりしないように別の部屋にいようとしてたんだけど…♠️
すやすやと眠る流を見て、自然と口元が緩む。
ボクも、少しだけ眠ろうかな♦️
因みにその後、(鍵をこじ開けて)部屋に入ってきたマチに『ヒソカ、アンタ病人に手を出すなんて最低だね……』とドン引きされ誤解を解くのに時間がかかったことと、約一ヶ月後にはヒソカが介抱の仕方をマスターしていたことはまた別の話……
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クロナさん、リクエストありがとうございました!
滅茶苦茶長くなってしまいすみませんm(__)m
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雪染めの蝶(プロフ) - akachocoさん» ありがとうございます!ご期待に答えられたようで良かったです♪クラピカの小説はあまり書かないので色々迷走しましたが…(汗)これからもも精一杯書かせていただきますのでこれからも宜しくお願いします! (2018年1月3日 23時) (レス) id: 0560b1dc44 (このIDを非表示/違反報告)
akachoco(プロフ) - リクエスト、読ませていただきました!!本当にありがとうございます!クラピカ…可愛かったです!可愛いのにかっこいいし…すごく良かったです!ヒソカとクロロのもすごくキュンキュンしました!本当にありがとうございます!! (2018年1月3日 18時) (レス) id: 20016d3c17 (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - 小豆さん» ありがとうございます!是非読ませて頂きます♪…と言いたいのは山々なんですが、どうやって読めば良いのでしょうか?『小豆』で探せばいいですか?あ、返信してくださる場合ボードにお願いします。 (2017年5月25日 22時) (レス) id: 3a986a40c7 (このIDを非表示/違反報告)
小豆 - 面白い面白い面白い面白い((ry めちゃめちゃ気に入りました!頑張ってください。私も小説書いております。見ていただけると嬉しいです(*^^*) (2017年5月20日 20時) (レス) id: 762ef99d0f (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - やっちゃん(*´∀`)♪さん» ありがとうございます!気に入って貰えて嬉しいですO(≧∇≦)oデレデレっていうよりヤンデレっぽいですね(笑)これからも頑張ります(*^-^*) (2017年1月21日 18時) (レス) id: 3a986a40c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪染めの蝶 | 作成日時:2017年1月10日 20時