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痛みを ページ27
オフィスは中々高い階にあるので話す時間は結構ある。
…はずなんだけど…。
「それで、キルはオレや父さんですら習得に1週間かかった技を＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。」
「…あの、もう社長のいる階に着いてるんですけど…。」
イルミさん口数少なそうなのにすごく話す。
…弟さんのことだから、なのかな？
「あ、そうなの？
まぁいいや。
それでキルのことはオレも父さんも手塩にかけて育ててきたのに最近反抗期みたいで」
ヤバい、この人予想以上に弟のこと好きだ。
弟ークが止まらない。寧ろ若干怖い。
…いや、でもまぁそんなに家族が好きなのは良いことだしイルミさんの気の済むまで話を聞くか。
大事にする家族がいて……＿＿っ！
私は今、何を考えようとした？
考えるな、考えるな、考えるな、考えるな…！！！
痛みを思い出すくらいなら…、空っぽのままで、いいんだから…！！
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作者名：雪染めの蝶 | 作成日時：2019年6月2日 23時
