ありがとう、大好きでした。【ヒソカ】 (ページ23)

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空気がページ23

「では、また後でお会いしましょう。

…八宝菜、楽しみにしてます。」

「っ、わかった。
じゃあ驚くほど美味しいものを用意しておくから楽しみにしておいてね。」

「はい。」

そう返事をして、通話をきった。

「彼氏か？」

っ！？

「…クロロさん、気配を消して真後ろに立つのはやめていただけますか。」

突然後ろからご丁寧に気配を消して声をかけてきたのは今からお見送りしようとしていたクロロさんである。

「悪いな。…だが、思ったよりも驚かなかったな。つまらん。」

…茶目っ気…。

「悪いね、アタシも止めようと思ったんだけど…。」

「馬鹿を言うな。
お前も隣でしっかりと気配を消していただろう。」

マチさんもでしたか…。
まぁ敵意が無いから気づかなかったんでしょうし別にいいですけどね。

「…あぁ、そういえば今彼氏かと訊かれましたけど彼氏ではありません。

家族です。…一応。」

「…一応？」

しまった、食いついてきてしまった…。
まぁ別に今のは気になりそうな言い方をした私も悪いし、答えるかぁ。

「…幼い頃に両親が死んで、今は私を引き取ってくれた人たちのお世話になっているんです。」

一瞬、空気が凍ったのが分かった。
…やっぱり、言わない方がよかったかな…。