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変態だった ページ18

「それはそうと、昨日ぶりですねクロロさん。」

「そうだな…。」

何かちょっと戸惑ってる…?
あ、そうか。
まさかこんなところで会うとは思ってなかったからか。
まぁそれはお互い様だけど。

「改めて、こちらの会社で昨日から秘書として働き始めた月川と申します。
よろしくお願いします。」

「お前この会社で働いてるのか…!?」

すごく驚いてるなぁ。
なんでこんなに驚いてるんだろう。
まぁいっか。

「それはそうと社長がお待ちですので先にそちらに案内しますね。」

「あ、あぁ…。」

さっき社長に言われた通りにエレベーターに乗り、二階の205と書かれた部屋に入る。

が、ヒソカさんはなぜかまだいない。
あれ、案内してる間にもう来てると思ったんだけどな。
とりあえずまずは言われたことをやっておこう。

「どうぞ、お茶です。」

そう言ってお茶を渡すと、クロロさんが口を開いた。

「悪いな。…ところで月川。」

「はい。」

一瞬言い淀んで、クロロさんが再び話し出した。

「ヒソカに、どう脅されてこの会社に入ったんだ?」

「…はい?」

社長に、脅された?

「別に脅されてませんよ。
知り合いから紹介されたんです。」

「あれが社長をしている会社を勧めるやつとは縁を切ることを勧めるぞ。」

えぇぇぇぇぇ…?
社長どれだけ信用されてないんだろう…。

あ、そういえばあの人変態だった。
…アロさんたちには言わないでおこう。

今の流は知らない。

昨日も別の人に同じ様なことを言われたことを。

今の流は知らない。

『自分』の好きな人が、その変態だということを。

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作者名:雪染めの蝶 | 作成日時:2019年6月2日 23時

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