第一印象 ページ38
………………………マチSide………………………
その少女に抱いた第一印象は、『かわっている』だった。
あのヒソカと同居していたり、
あのヒソカのことを「変態じゃない」と叫んだり、
あのヒソカを『ヒソカお兄ちゃん』と呼んだり、
きわめつけは髪と眼の色だ。
おそらく本人は分かっていないが黒眼黒髪はこの辺りではとても珍しく、マニアには高く売れる。
あいにくヒソカは金だけは無駄にある。
そんなものには興味が無いだろう。
しかし流は特別強そうでもない。
だったらなぜ…？
「あの、」
不意に、流が声をかけてきた。
「なんだい？」
「マチさんは、ヒ、ヒソカお兄ちゃんと付き合ってるんですか？」
一瞬意味が分からなかったその言葉を理解した瞬間、アタシは盛大にむせた。
「そんなわけないだろ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！」
嫌悪感と気持ち悪さで思わず完全否定していた。
「え、じゃあどんな関係なんですか？」
「ただの仕事仲間だよ。」
「そうなんですか。」
そのあと、無意識だと思うが首を思いっきり横に振り出した流に驚き声をかけた。
なんでもないと言われたがあそこまで思いっきり首を振っといてなんでもない事はないだろう。
「…そう言えば、あんたヒソカと暮らしてるんだよね。
服とかヒソカが決めてるのかい？」
ふと気になってそう訊いてはみたものの、脳内で服を吟味しているヒソカを想像してそれはそれで若干気持ち悪いなと思った。
しかし流がなんと服を一着しか持ってないと聞き、服を買いに行く約束をした。
まぁそこからなんやかんやで流はアタシの呼び方を考えているようだ。
「マチ姉(まちねぇ)、なんてどうかな？」
「アタシは別に構わないよ。」
そう言ったら、
「やった！じゃあマチ姉、よろしくね！」
なんて言いながら笑わなかった流が急に笑うから、ヒソカが流を住まわせている気持ちがなんとなく分かってしまった。
よりによってあの変態と同じ思考回路だなんて…
流を家に連れて帰りたい衝動に駆られたが、その時だった。
「マチ、流♠飲み物持ってきたよ♥」
アタシは多分生まれて初めてはじめてヒソカの登場に感謝することになった。
(…危うく犯罪者になるとこだった…。(←この人は盗賊です。))
ヒソカさん、本領発揮のちょっと前→←最近皆の行動がおかしい（by夢主ちゃん）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 159人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪染めの蝶(プロフ) - †水性絵の具†さん» こちらこそイベントに参加させていただきありがとうございました！(返信おっそいなすみません((T_T))) (2019年7月23日 7時) (
レス) id: 291260e84a (このIDを非表示/違反報告)
†水性絵の具† - イベント参加、ありがとうございます！評価いたしました！(^^) (2017年12月26日 13時) (レス) id: 8aa5a985ae (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - ゴンクラ命の荒川白希さん» ありがとうございます！！ヒソカ愛を膨らませながら頑張ります（笑） (2017年6月6日 21時) (レス) id: 3a986a40c7 (このIDを非表示/違反報告)
ゴンクラ命の荒川白希 - 題名からして好きでした！頑張ってください( ´∀｀) (2017年6月5日 22時) (レス) id: cb5d6ce875 (このIDを非表示/違反報告)
雪染めの蝶(プロフ) - U・x・Uさん» キルアももうすぐで（ると思い）ますよ！これからもよろしくお願いします(^-^) (2017年1月30日 23時) (レス) id: 3a986a40c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雪染めの蝶 | 作成日時：2016年12月9日 19時
