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『だ、るま、だるま、苦しい』
「ごめん姉さん！！！」
『うん、ちょっと、うるさいかな…？』
「俺がずっと傍におるからもう、大丈夫やで」
『あ、うん。ありがとう…？』
「とりあえずアジトに行くか」
どうやら満足したようだ。ギザギザの歯を見せて、太陽のように眩しい笑みを浮かべた。
少し先で倒れているローレンに目をやるが、だるまは何一つ気にする素振りも見せずに私にヘルメットを渡してきた。
「荷物は？」
『えっと、車の中』
「ローレンの？」
『うん』
「じゃあ後であいつに持ってこさせよう。ローレンの心配なんかせんでええよ。アイツなんか、らっだぁに高額請求さらたらええんや」
バイクに股がると、乗ってと私を急かしてきた。だいぶローレンに辛辣だ。ヘルメットを急いで被り、もう一度ローレンの方を見る。横たわったままだ。
「姉さん！」
『う、うん、……』
この街では、これが当たり前なのだろうか。
*
「わー！初めまして！桜凛月です！」
『は、初めまして、Aです…』
「敬語…やめ、ませんか！！」
『じゃあ、やめます…！り、りっちゃん、で、いいかな？』
「……僕、も、敬語とか、やめたいなぁ！」
『…アルスちゃん、…で、いい？』
「！もちろんだよぉ！」
大きな白いリボンを身に付けた妖精のような、少女であった。桜凛月こと、りっちゃん。
「あ、良かったら、この後三人でカフェとか行きませんか？」
長い紫の髪を揺らしながらりっちゃんは楽しそうに呟いた。
この人も、ギャングなのか。こんな可愛い人も、ギャングなのかぁ。悲しい現実に打ちのめされるも、りっちゃんに二つ返事で答える。アルスちゃん、も、賛成のようだ。
だるまが道路交通法も守らず馬鹿みたにスピードを上げたお陰で、あっという間にアジトに着くことが出来た。
「アルスさんともりつきんさんとも仲良くなれて良かった」
だるまが安堵の笑みを浮かべて、椅子に腰かけた。気のせいだと信じたいが…私、このまま、ギャングの仲間入りとかに、なったりしないよね？
だるまの笑顔が、アルスちゃんの笑顔が、りっちゃんの笑顔が、それを物語っているような気がして冷や汗が止まらない。
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ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
