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「乗らないなら、…き、…キス、する、ケド」
その言葉を聞いた瞬間、私の体は口より先に動き出した。
「逃げるマ！？？？なんかじゃないそれは！？」
『もういいです何もかも諦めました！』
「エじゃあ結婚してくれるの！？」
『あなたとは一生無理ってことですよ！！』
膝が痛い。歩く度に痛む膝を無理矢理動かして、走っている。目尻から涙が溢れるが、それでも走った。
パジャマなのもあって、本当に恥ずかしかった。
「待って」
『ぃ゛、』
手首をおもいっきり掴まれ、体をぐいっと引かれてローレンと向き合う。膝の痛みで顔が歪むが、ヤツは息をつく暇もなく言った。
昨日までは、こんな感じでは、なかったのに。
「マジで、マジで好き。こんなにも好きになったの多分ない。いや絶対ない。ガチで運命。死んでも守るから。怪我も、責任取る。一生かけて幸せにするから、俺と、俺と、」
花を撫でるように優しく私の手を握って、ローレンは、続けた。
真剣な翡翠の双眸から目が、離せなかった。荒ぶる風により、ローレンのパジャマのフードが脱げた。
車の通りが非常に多い大通りの、交差点。横断歩道の信号は青を指していた。車は止まっており、まるで私達しかいないような、そんな感覚に呑まれた。
やけに聞こえる早鐘打つ胸の鼓動。とてもうるさく、感じた。
昨日までは、こんな、感じ、じゃ、…
「結婚、してください。」
バチバチと、目の前で火花が飛び散った。顔が火照る感覚─────うそ、まって。違う。
昨日までの私は、ローレンにこんな感情は持っていなかった。魔法にでも、かけられたのだろうか。そんな、まさか。
『ぁ、う、あぃや、あ、』
「初めて。マジで。こんなに必死になって、好きって、伝えたの」
『なん、で、』
「好きだから」
横断歩道の信号が、赤に変わった。車やバイクが一斉に動き出した。ど、どう、しよう。答えようと必死に考えて口を開こうとした刹那。
「───────ッぇ！！？」
『は、』
ガコン、と聞いたことないような音。
目の前にいたローレンが、バイクによって吹き飛ばされた。
「迎えに、ッ迎えに来たで！姉さん！！」
それは、既視感しかない光景だった。バイクから降りたのは白黒の市松模様のジャケットを見に包んだ、とてもイカツイ、まさにギャングの弟だった。
ドキドキとする胸に手を当てる。これは、違う。そう、ローレンにいきなりあんなことされて驚いているだけだ。今のだるまに、驚いているだけだ。
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ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
