▽とつげき ページ36
『………』
翌日の朝。ベッドでただ虚空を見つめていた。まだこの街に来て三日しか経っていないが、カロリーの消費がすごい。後二日の滞在は確定なわけだが、本当に今すぐ帰りたい。
スマホを取り返すためにローレンに会いに行くことが確定してしまったが、憂鬱だ。そもそも外に出るのも億劫気味だ。
本当に疲れているのだ。ごろん、と寝返りを打つ。
その時だった。爆発音と共に、部屋のドアが吹き飛んだ。
『──────は、？』
「Aー？起きてっか？」
慌ててベッドから飛び起きる。幸いなことに吹き飛んだドアに直撃もせず爆発に巻き込まれなかった。
よく知った声の主が、爆発を起こしたであろう犯人が呑気に部屋に入ってきた。
「あれ、もしかしてまだ寝てた？」
『い、や、何して、るんですか』
「んー出てこなそうだったから無理矢理開けた…感じ？」
『はぁ…？』
この男、狂ってやがる。これで私が巻き添えを食らったらどうするつもりだったんだろうか。マスターキーとかで開ける、ではなく爆発させてドアを壊して開けるという思考にドン引きだ。
見覚えが少しある牛のパジャマを着たローレンは悪気もクソもなさそうにしている。手には見たことない花の束と、袋。
「お揃いデート、するべ」
『…はい？？』
「昨日買ったこれ着てお揃いデートするべ。そのあと指輪買いに行くから」
『ごめんなさい本当に、あの、何の話？』
「あとこれは俺からのプレゼント！！OGGの花束だよっ」
聞いたことない花の名前だ。嬉しそうに袋と花束を渡してきた。袋には、昨日ローレンが買ったピンク模様のパジャマが入っていた。
これを、着ろと言うのか。
『……』
「ワンチャンだるがそろそろ嗅ぎ付けてくるから早く着てくんね？あとこのホテル出て俺らのアジトに住むから荷物もまとめて」
あの中華風の、建物に私は住むことになるのか？確かに建物は広いから私一人転がり込んでも問題はなさそうだが…本格的に一般人からかけ離れていっている気がする。
「まあ、アジトもその内タワマンに変わるからその辺は大丈夫」
『え？』
「俺は別二人の新居でもいいと思ったけどだる…ボスが“姉さんは俺らのアジトに住んでもらう”って昨日からずっと言ってんのよ」
『もしかして私の意見とか尊重されない？』
「早くパジャマ着て。それとも俺が着させようか！！？」
『なんなのあんた？』
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ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
