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「あれ、叶さんそちらはー？」
「ギャングの被害にあってスマホ失くした一般人。観光に来たAさんだよ」
『あ、どうも』
「あ、どうもー、小森めとです」
可愛らしい銀髪っぽい色の女性の警察官はペコリと頭を下げてきた。慌てて頭を同じように下げ、お互い顔を見合わせる。
「二人とも乗って」
叶さんの言葉で、私と小森さんはパトカーに乗った。
「Aさんに街案内しつつパトロールする形になったから。あ、全然強盗とか起こったら直行はするよ」
「あっ、なるほど〜！Aさん、はどうしてこの街に？」
『えっと…弟が、この街に、住んでて。久しぶりに会いに行くついで、観光しようと…』
だるまの名前は絶対出さない。何がなんでも。助手席から小森さんがふんふん、と相槌を打つ。あまり深く聞いてこないことを祈りつつ、外の景色に目を向けた。
「この街治安悪いのに、すごいね。会いに来るAさん本当にすごいよ」
「ね！めとそういうのすっごい憧れる〜いいな、弟さん」
『あ、はは』
まさかギャングのボスやってて今捕まってるなんて、口が裂けても言えない。
「…」
「…あー……」
楽しそうな雰囲気が一変した。小森さんがまずいな、と言わんばかりに母音を発して、叶さんが無線に向かって口を開いた。
「叶、めと向かいます」
同時に、パトカーのサイレンを鳴らし、スピードが急激に速くなった。
『え、』
「強盗が起こったからそのまま向かいます。一応安全なところに車は止めるけど、銃撃戦とかにもなるかもしれないから頭とかは自分で守ってね」
『え！？』
「言ったでしょ、強盗とか起こったら直行するって」
叶さんから残酷に告げられる。こんなにも早くに、直行するとは思わないじゃん。強盗が起きるなんて思わないじゃん！！身の危険を感じたが、止まることなく走るパトカーを、警察官を、どうすることも出来ないと思い諦めてシートベルトを強く握りしめた。
*
まさか弾がパトカーの窓ガラスを割ってくるなんて、思わないじゃん。こんなにもパトカーから暴言を聞いて銃撃戦を見るなんて、思うわけないじゃん。
観光のつもりだったんだよ。
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ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
