▽やけくそ ページ27
「いっせーので、表通り出てダッシュでせりーの迎えの車乗るけどいい？」
『いやだからここでお別れしてもいいんじゃないですかって！』
「よっしゃ行くぞ！！！！」
『聞いて！？うそ、まって、』
横抱きはいやだと拒否すると、腕をがっちり掴まれて離してもらえない。振りほどけるものなら最初から振りほどいている。
もう、いい。こうなったらヤケクソだ。スマホの、ため。そうスマホのためなんだ。
「いっせーのッ！」
表通りを駆け抜ける。同時に、クラクションの音が聞こえた。建物の隅の方に、バイクに乗った男がいた。
「バイク！？俺車って言ったよね！？」
「はぁ？知らん」
「嘘、ヤバいこれマジでヤバい」
ピンク髪…確か、せりーさん、だっけ。面倒臭そうに目を細めて彼は口を開いた。
「警察来るから早くしろ」
「いや三人………A担いだらワンチャン、いけるか」
「だるま、の姉も、乗せるなら早くしろ」
「……」
『えっ、待ってなになになに、嘘むりむりむりむり』
担ぐという怪しい言葉が聞こえたと同時に、ローレンの目付きが変わった。すると───────浮遊感。
横抱きでなく、担がれた。
うそうそうそまって、まって。このままバイク乗っていくとか、うそまって、ないよね！？
『待ってあなた腕怪我してなかった！？』
「Aは羽のように軽いから大丈夫だよっ！手当てもしてもらったし」
『絶対うそ、え、待ってこのまま、……待って降ろして！』
「せりー？なるべく安全運転ね？」
「ヘリもあるから分かんない」
『嫌だ怖い、待ってむりむりむり、しぬって』
「責任取って結婚するから大丈夫！！！！」
『何も大丈夫じゃ、な、ぁああああああ゛！！』
ヤケクソにも、程がある。担がれたままバイクはそのまま発進し、スピードが徐々に上がっていく。むり、無理。死ぬ。意識が飛びかけた。
だが上空からヘリの音、そしてパトカーのサイレン音が脳に直接響くように聞こえ、意識は飛ぶことなく、死にそうな状況を目の当たりし体験することになった。
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ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
