▽ ページ13
「だるー？ローレン？すごい音したけど………俺帰った方がいい？」
「じゃす頼む！！！！せりーかイブおったら呼んでくれ、ダウンした俺」
「何したんマジで？」
「ボスに轢かれた」
「だる何してんの！？」
「ローレンが百悪い」
「ローレン何してんの！！？」
「いや誤解しかない！！！！」
茶髪に丸眼鏡をかけた男が裏扉から出てきた。ただ違ったのは赤のスーツではなく、オフと思わせるような白のパーカーだった。
「今は……あ、せりー！ちょっとローレン起こして」
「──────」
「いや知らん、何かだるが轢いたらしいけどローレンがやらかしたって」
「……めんどくさ」
裏扉からまた違う、男、だろうか。水色のメッシュが似合うピンク髪の男の白衣を着た男が出てきた。
「何してンの」
「強盗のことも聞きたいけど……そこの人、だるの恋人とかじゃないよね？」
ピンク髪の男がローレンの手当てをし、茶髪の男が私を見て、そう訊ねてきた。私がそれを否定する前に、だるまとローレンの二人の声が重なった。
「俺の姉さんや！！！！」
「ボスじゃなくて俺の嫁な！！！？」
「待って待って待って。二人一気に喋んな分からん分からん」
「動くなおまえェ！蘇生、出来ない」
「ごめんごめんせりー、だから俺起こしてくれ」
『………帰っていいかな』
「姉さん待って…！！」
帰ってもいいような気がしてそう口を開くも、だるまに阻止された。
茶髪の男が「姉さん！！！？？？だるの、ボスの姉さん！！？？」と叫び始めた。あれ、白髪の男とも似たようなやりとりやったな。
「だるまの、…姉？」
「近づくなよ惚れるなよ口説くなよ、殺すからな少しでも触ろうとしたら」
「もしかして、だる、シスコン？」
「姉さんのこと心配して何が悪いか言ってみろ、じゃす」
「そして俺の嫁な」
ローレンがその言葉を発すると同時に、だるまは背負っていた銃をローレンに向けて撃った。
「ボス待って死ぬ！！！！」
「おい！今、起こしたばっか！！」
「だるのお姉さん、マジか……」
「誰が誰の嫁か言ってみろオマエ！！海に沈めるぞ！！」
治安が本当に悪い、ここは。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1847人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゴマ(プロフ) - 飴玉くんさん» 別作品からありがとうございます〜！！そう言ってくださると嬉しいです！！こちらこそ、閲覧及びコメント誠にありがとうございます、感謝です💕 (11月4日 22時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
飴玉くん - 鬼畜過ぎて攻略できないからここに辿り着きました!!!ホントにうんめいの出会いなんですよね！！！神作品を産んでくださりありがとうございます！！！！！ (11月4日 10時) (レス) id: bc84786978 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - かたかナさん» わー！そう言ってくださると嬉しいです！！！！こちらこそ閲覧及びコメントありがとうございますーーーーッ！ (10月2日 0時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
かたかナ(プロフ) - ｱｱｱｧｧｱ〜〜〜〜こういうの本当大好きなんですありがとうございます〜〜〜〜〜 (10月1日 22時) (レス) @page39 id: 2ce3047e1b (このIDを非表示/違反報告)
羽月(プロフ) - ゴマさん» 自分だったらもう関わりたくないレベル…主人公、無理矢理逃げないの優しいですね (9月16日 19時) (レス) id: 9c44afdfe5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年9月2日 21時
