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『私も特に決めてないので大丈夫ですよ』
「おっしゃ！！まじでありがとう！！！」
♡14【+1】
上がった。一だが。それでも喜びを噛み締める。だるまさんは顔の前で両手を合わせ、そうお礼を述べた。もう少し上がっても全然大丈夫なのに。
「俺あんま体力ないんよな」
『だるまさんってそんなに運動できませんでしたっけ』
「ゲームばっかやからなぁ…」
『へぇ』
「お、きたきたきたァ…！」
あまりにも早く決まったので二人で迷惑にならない程度の声量で雑談をしている。だるまさんに至っては、隠れてスマホゲームをしている。
「そういえばなんやけどさ、明日数学の小テストあんの知ってた？」
『…もちろん知りません』
「俺もついさっき、クラスのヤツが話してるの聞いて知った」
『かなりまずいですねぇ』
「…あ、やっべ、ちょ、クソッ！」
『いつかそれバレますよ』
ゲームならば、テストと大抵は乗りきれただろう。ステータスを上げたりして、勉強とかは自動でやってくれたのに。自然とため息が溢れる。もっと楽に生きたい。
そういえば考えていなかったが、高校卒業したらどうなるのだろうか。一応、ゲームでは高校を舞台としている筈。私がだるまさんともありさかさんとも結ばれず、普通の人と普通に結婚して子供生んで穏やかな老後生活を送ることは出来るのだろうか。
ふと考えてしまった。それはそれで、ありなのか。出来るのだろうか、と。
『…だるまさんって、老後のこととか考えてますか？』
「面白じーさんになってゲームして過ごす。てかいきなり老後？」
『なんとなく』
別に、今考える必要はないか。
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年2月26日 21時
