…�� ページ17
「どぁぁぁぁ！！何で二位やねん！！そこは普通一位やろがッッッ！！！！」
走りきった。結果を言おう、二位だ。主人公このような真似をしたのに、二位。どうやら現実はそこまで甘くないようだ。
『二位でもかなりいい方ですよ』
「…まあ、確かに」
ぐちぐちと文句を言うだるまさんを横目にもう既に帰りたいということしか考えられなかった。委員の仕事も先程終わり、あとはムカデ競走に出るだけ。非常に申し訳ないが帰りたい。
セリー先輩に何て言われるのだろうか。それを考えるだけで気が重い。ため息が自然と溢れる。
「……」
♡■■
『…え』
「あん？」
♡20【+7】
一瞬だけ、好感度の数字が塗り潰されたように表示された。気のせいだろうか。だるまさんの好感度が20になった喜びよりもそちらが勝ってしまった。
思わずだるまさんを凝視してしまう。正確には彼の好感度を、だが。本当に見間違いなのだろうか。するとだるまさんが口を開いた。
「なんや急に」
『いやっ、…暑いですね、今日』
「ア〜〜！まじでそれは分かる！！」
とりあえず今は、好感度が20になった喜びを噛み締めよう。やっと20だ。小さくガッツポーズを決める。もしかしたら表示ミス、バグなのかもしれない。
「お、次ムカデやん」
『あ、いってきますね』
「分からせてこいやァ！！！！」
『う、うるさ…』
「はぁ？？？？応援しただけなんやけど？？」
『はは、いってきますね！！』
私の気にしすぎかもしれない。とにかくセリー先輩とどうするかを考え実行するのが優先だ。本当に気が重い。何なら今からでも体調不良訴えてやろうかと考えてしまった。
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2023年2月26日 21時
