Trick or Treat!!＿kn ページ33
「ほんまに手ェ、ほっそいなァ」
『ぃ゛、…！』
「
私の指を、口に入れ、がぶがふという効果音が付きそうなくらい、噛む。噛みちぎる訳ではないようだが、とにかく痛い。本当に、最悪。こんなことなら、外に出なければよかった。ハロウィンだからと浮かれて、外に出なければよかった。本当に、何度後悔しても遅いだろう。
街を歩いていると、暗くて狭い、路地裏に、引きづりこまれた。誰かと思い、振り向こうとしたが、そのまま壁に押し付けられた。
「犬、か。ええやん。猫より断然似合ってるわ」
耳元で、吐息混じりにそう囁かれた。その声は、間違いなく、コネシマ、だった。ぞわっと、恐怖に襲われ肌が粟立つ。犬。それは多分、私が仮装している犬耳のことを指しているんだろう。腕をぎりぎりと音がなるように、手で押さえつけられている。
『ひ、…い、たい…っ…』
「へェ、痛いんやな」
『こ、コネシマ、やめて』
震える声で、そう言う。とても、痛いし、怖い。本当に外に出なければよかった。すると、肩を掴まれくるっと私の体の向きを変えさせ、向き合うような形になる。
そのまま腕を、手を取られ、今に至る。舌で私の手を、指を舐め、がぶっと噛まれる。ぞわぞわと、した。羞恥心に押し潰されそうになった。とても、恥ずかしくて仕方ないが、恐怖の方が勝っていたと思う。
「ぁン」
『ぃだ…ッこ、こねし、！』
「うっさいねん。黙ってろ」
きっと、水色の瞳に睨まれる。何故、何故、このようなことを、するんだろうか。本当に、殺意しか湧かなかった。同時に、死ねばいいのに、とずっと思ってた。
「ん、もうええわ。ご馳走さん」
『…ッさい、てい。本当に、最低』
あの時、と同じだ。やっと、解放された。気持ち悪くて仕方なかった。コネシマの唾液が腕を伝う。気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。
腕を離されたあと、私は走って人混みの方へと逃げた。本当に、死ねばいいのに。
(ほんまに腕とか指、ほっそいよなァ……噛みちぎれるとちゃう？んはは、なら俺が噛みちぎったるわ)
(……やっぱ犬、やな。猫はちゃう。猫は……おん、ちゃう。ちゃうわ)
(今度は太股とか、膝裏とかも舐めてみたいわ。やってみるかァ？)
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ゴマ(プロフ) - baoningsen721さん» 生かせるように頑張らさせていただきますね💪 (2023年1月21日 11時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
baoningsen721(プロフ) - 死ぬな！頑張って生き延びてくれ夢主！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page50 id: c27f08a57c (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - けんまおし1016さん» ヤンデレは本当にいいですよ☺️ぶっ刺さってよかったです。これからのんびり更新となりますが最後までお付き合いよろしくお願いいたします🙇 (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - ヤンデレっていいよねさん» そう言ってくださるとモチベに繋がります✨応援もありがとうございます！ (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - コジャケｴｴｴさん» お褒めいただき光栄です…！感情移入出来るようにこれから頑張りますね💪 (2023年1月1日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2022年9月19日 19時
