164話 ページ21
「んふ、っふ、せんぱぁい…」
スルリと手を絡められ、体を密着させる。何故こんなにもファッションセンスもあって顔のいいヤツが、こんな変態なヤツになるなんて。
夏らしく、サマージャケットを着こなしている。イケメンなのに、本当にもったいない。もし、コイツがキチガイ変態野郎じゃなかったら、この状況に喜んでいただろう。
『…手汗、かくから、離した方がいいよ』
「ン、いえ、せんぱいの手汗も、全部、なんでも、嬉しいんで！」
ぞわっとした。寒気しかない。寒すぎる。夏なのに。先輩の手汗も全部なんでも嬉しい？私は嬉しくない。ロボロ並に気持ち悪い。
「ぉ、俺、今日、めちゃくちゃ楽しみにしてたん、ですよ。ちゃぁんと、水族館のチケット、取ってあるんで。楽しみましょうね、？」
恋人繋ぎをされ、その手を自分の口元まで持っていき私の手にちゅっと可愛らしいリップ音を鳴らした。鳥肌が、立ったのは言うまでもない。
「せんぱい、……あの魚、綺麗っスよ。あっで、も、せんぱいの方が綺麗で可愛い、ですけど」
水族館に着き、ショッピは楽しそうにしていた。私は地獄を見ていたが。何故こんなにも楽しそうにしていられるのか。私の手をぎゅっと握って離さんぞと言わんばかりだ。
『……私、トイレに行きたいから、』
「着いていきます、よ」
『…お腹空いたから、あそこの、お店の席、取っておいてほしい』
水族館の中には飲食店がある。トイレまで着いてこられるなんて御免だ。だからそう伝えると、「せんぱいのために、取って、きます！」と言って飲食店に向かった。
スマホの通知が来ていた。相手は、大だった。シャオロン、オスマン、ゾム、コネシマは全てブロックしたから大丈夫。ただ、大からメッセージが来ていた。トイレから出て手を洗い、ショッピのいる店に戻る前に確認する。時間稼ぎだ。一秒でも一緒にいたくない。
トークアプリを開くと、通知数は三十を越えていた。恐る恐る、内容を見る。
［ねぇちゃん、ショッピと、デートってほんま？］
［嘘やろ？ねぇちゃん、？ほんまに、デートしたん？してるん？］
［返事まだ？は？ねぇちゃん？？］
［不在着信］
［不在着信］
ヤバい。非常に、まずい。
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ゴマ(プロフ) - baoningsen721さん» 生かせるように頑張らさせていただきますね💪 (2023年1月21日 11時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
baoningsen721(プロフ) - 死ぬな！頑張って生き延びてくれ夢主！ (2023年1月16日 21時) (レス) @page50 id: c27f08a57c (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - けんまおし1016さん» ヤンデレは本当にいいですよ☺️ぶっ刺さってよかったです。これからのんびり更新となりますが最後までお付き合いよろしくお願いいたします🙇 (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - ヤンデレっていいよねさん» そう言ってくださるとモチベに繋がります✨応援もありがとうございます！ (2023年1月1日 23時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - コジャケｴｴｴさん» お褒めいただき光栄です…！感情移入出来るようにこれから頑張りますね💪 (2023年1月1日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2022年9月19日 19時
