十八夜 ページ18
「ほら早よせんと」
『やめろぉ"ぉ"お"!!』
右手はコネシマの顔を自分の顔から離すのに必死になり、左手はコネシマに恋人繋ぎ、というものをされている。現在進行形で襲われそうなのだ。押し倒され、コネシマが有利な状況に。最悪だ。
プルプルと腕が震える。コネシマ、こんなにも力強かっただろうか。
「女じゃない声やな。もっとこう、何かないんか？雰囲気とかあるやろ」
『うるせぇぇええ!!!そう思うなら離せぇぇ!!』
「嫌やな。てかホンマ顔ええな…」
プツンと、私の中の何かが切れる音がした。髪の毛一本分くらいの、細い細い糸のようなものが。コネシマの顔から自分の手を離す。
「…お？何や、やっと素直に＿＿＿」
頭突きを食らわした。
「っっってぇ!!!」
『……痛いｯ……』
やはり痛かった。コネシマは頭突きされたことにより、私から離れそのまま寝転がり、痛いと叫んだ。非常に声が大きい。私もかなり痛い。ズキズキする。
「いってぇ………おいどうすんねん。これで傷とか残ったら責任取れんのか？」
『たかが頭突きでそんな言うんじゃねーよ………まぁ、その時は…』
一瞬、自分が恐ろしいことを言いそうになった。咄嗟に口を手で塞ぐ。危ない。危なかった。
「その時は、…何や？何してくれるん？」
『……何もしない』
「嘘つけ、絶対何か言おうとしたやろ」
『そんなまさか』
違う。断じて違う。そんなまさか、と思うが、信じたくない。信じたくないのだ。
「早よ言え。その時は？俺に何してくれるん」
『あー聞こえない聞こえない』
「おい!!!」
『うるさい!!そん時は結婚でもしてや、…………あ』
しまった。
「ほぉん？言ったな？今、結婚でもしてやるって。言ったな？」
『その、こ、コネシマ？ね、い、いい、一回落ち着いて？な？』
急いで起き上がり、ニヤニヤしながら横になっているコネシマに先程のことを否定する。違う。違うんだ。そう言うが、時既に遅し。
「俺を選んどけよ」
『いや〜…それはちょぉっと…』
「何が不満やねん」
ガバッと、コネシマも起き上がった。ギラついた水色の瞳と目が合う。
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ゴマ(プロフ) - える＠脅威推しさん» お気に召してくださったのであれば幸いです👊💥 (2022年6月22日 20時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - ｯｽｩｩｩｩｩｩ………”尊い” (2022年6月21日 16時) (レス) @page16 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - まろ。さん» お気に召してくださったのであれば幸いです🥰 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - リメイクも面白いなぁ…………すき。() (2022年5月16日 0時) (レス) @page15 id: 2667a3070a (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - 時計さん» コメントありがとうございます！完結いたしました！神だなんて、…私にはもったいない言葉です。こちらこそ、読んでいただきありがとうございます…！ (2021年11月16日 7時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2021年11月3日 9時
