十七夜 ページ17
「…何でそんな距離取るん？」
『…さぁ』
朝ご飯を食べ終わり、コネシマはソファーで寛いでいる。今日のバイトはお昼からだ。朝は少しゆっくり出来る筈なのに。これも全て、コネシマのせいだ。
「………ほぉん？じゃあ何で逃げるん？」
『いや逃げてねぇし』
「俺が近づこうとしたらめっちゃ構えるやん。あ。それと今日、バイトあんの？」
『お昼からね』
立ち上がり私に近づこうとするコネシマ。すかさず構える。その私の行動が可笑しかったのか。豪快に笑う。
「ア"ッハハ！かわええとこもあるやんか！ええでぇ！そういうとこも好きやで？」
『………無理。ガチで無理。鳥肌立つし気持ち悪い』
「結構辛辣なんやな？」
しばしば沈黙が続く。コネシマから、動いた。物凄い早さで私を捕らえようとする。それに対して、私は全力で逃げる。ソファーを挟んだ鬼ごっこ。
いい年した奴らが何をしている。こんな狭い部屋で。ご近所さんに迷惑がかかるだろう。
残念だが、そんなことを考える暇はない。コネシマが腕を伸ばした。ぐいっと、引き寄せられる。目が合った。まるで獲物を狙う、ケモノ。
『っ！離せぇぇえええ!!』
「ふーんプロ結果!!離さへんでー!!!」
コネシマの腕に収まる体勢となった。すりすりと頬をすり寄らせる。距離が近い。顔に熱が集まる。「止めろ、触るな!!」と言うが聞いてくれない。
そろそろ拳が出そうだ。腕を動かそうとするが、手首を掴まれた。何だこいつ何だこいつ何だこいつ。心の中で何度もそう呟く。苛立ちを隠せない。
「Aからキス、してくれたらまあ、考えるで？」
鼻と鼻が触れ合う距離まで顔を近付けられた。ブワッと、爆発しそうだった。
「かわええ、……どうするん？」
『誰がっ、するか！』
「そういう強気なとこと顔の次に好きやで」
『おーし殺す!!てんめぇ絶対殺す!!!』
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ゴマ(プロフ) - える＠脅威推しさん» お気に召してくださったのであれば幸いです👊💥 (2022年6月22日 20時) (
レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
える＠脅威推し - ｯｽｩｩｩｩｩｩ………”尊い” (2022年6月21日 16時) (レス) @page16 id: e5ffed06b8 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - まろ。さん» お気に召してくださったのであれば幸いです🥰 (2022年5月22日 22時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
まろ。(プロフ) - リメイクも面白いなぁ…………すき。() (2022年5月16日 0時) (レス) @page15 id: 2667a3070a (このIDを非表示/違反報告)
ゴマ(プロフ) - 時計さん» コメントありがとうございます！完結いたしました！神だなんて、…私にはもったいない言葉です。こちらこそ、読んでいただきありがとうございます…！ (2021年11月16日 7時) (レス) id: 048acd4b1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゴマ
| 作成日時：2021年11月3日 9時
